スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

フェラーリ F355 ベルリネッタ アライメント調整

2013年10月31日

昨日に引き続き フェラーリF355のアライメントに入ります。

車高を15mmダウンした為アライメントを再調整です。

測定結果は、

フロントトー センター位置ズレ

キャンバー/キャスター左右差僅少、多少左キャンバ―キャスタが起きている

リア キャンバ― 左右差 左が起き気味

トー 左右差無し トータルトー 過大

フェラーリ F355 当ブログをご覧の方はご存知の方も多いと思いますが

基本的に調整可能な部位は以下の通りです。

「フロント」

トー

キャンバ―

キャスター

「リア」

トー

キャンバ―

と、計10ヶ所の調整が可能な車両ですが、

工具だけで調整可能な箇所は 

「フロント トー」のみ。

以上。

残る他の部分はシムというスペーサーを挿んだり抜いたりを行って角度調整致します。

画像の2番目がその〝シム〟です。数種類の厚みがあって組み合わせて使います。

フロントリア共に、ロアアーム〝付け根〟に、そのシムを挟み込むようになっていて

その二点の位置関係から キャンバー角 キャスター角が決まります。

ざっくり説明すれば 二点のシムを挿んだ合計の厚みでキャンバ―に影響があり

二点間の〝厚みの差〟で〝トー〟の値が変化 といった感じでしょう。

シムの数にも限りがありますので、車両についているものも、入れ替えたりしながら、有効活用しながら作業します。

リアだけでも4点のポイントからアームの動きをイメージしながらの作業。

( ゚Д゚)㌦ァ!!

トランプの神経衰弱が強い人はこの辺は得意かもしれません。(・。・)

私は、「ん?待てよ。」「いやちがうなぁ」「そうそう!」などと呟きながらやってました。

シム調整のクルマのアライメント調整後

パズルを解いた感覚になるのは私だけでしょうか。。

すがすがしい気分です。o(゚∀゚o)

特に狙い通りの数値になると独りドヤ顔ものですから。(笑) (゚з゚)イインデネーノ?

お客様のクルマと楽しく作業にかかわれるのは、とてもイイことですよね。

今回は、リアはフル調整 キャンバ―は車高ダウンにより 規定値に起こせず

左右差を少なくし、トータルトーは基準値内少の数値

フロントは トー左右 左側のキャンバ―キャスターを動かして終了でした。

試乗後は 鼻先の軽さがでました。この辺は好みですが、トーの値で多少の加減はできます。

画像1 この大きさがジャストサイズだと思います。

画像2 「シム」

画像3 「シム」がこの様におさまります。