スタッフ日記

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ブリヂストンから待望のオールシーズンタイヤ ウェザーグリップ(ファイアストン「WEATHER GRIP」)誕生

2020年3月6日

 

 

雪のない春から秋までは夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)!

雪や路面凍結の恐れがある冬には冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)!

北海道、東北、日本海側の雪の多い地域では多くのドライバーが当然のように季節ごとにタイヤを履き替え、使い分けをしながら安心・安全なカーライフをおくっています。

しかしながら・・・

毎年レジャーや帰省、お仕事等で雪国へ行かれる方は別として、雪があまり降らない地域にお住まいの方は万が一の降雪や凍結に備えてスタッドレスタイヤを用意し履き替えを行っているのが現状です。

その年が暖冬だったり冬の天候によっては「全くスタッドレスタイヤが必要なかった」なんて方も多くいらっしゃることと思います。

そこでここ数年注目を集めているのが「オールシーズンタイヤ(全天候タイヤ)」です。

読んで字のごとく、「一年中あらゆる天候に対応できるタイヤ」というものですが、実はこの「オールシーズンタイヤ」は古くから存在します。

別名「オールテレーンタイヤ」とも呼ばれているのですが、北米やヨーロッパでは昔からかなり定着しているタイヤでもあります。

日本は国土が狭いうえ、四季もあり、暖かい地域と寒い地域がはっきりとしていますが、国土が広く、国内の標高差が大きい北米やヨーロッパでは長距離の移動中に様々な天候の変化に対応できるタイヤを装着しなければ安全に車を運転できません。そこで「オールテレーンタイヤ(全天候タイヤ)」「オールシーズンタイヤ」が普及し、技術も向上したといわれています。

そんな「オールシーズンタイヤ」がここ数年日本国内で注目され普及され始めている背景には、スタッドレスタイヤの保有や管理の大変さ、温暖化などが少なからず影響しているとは思いますが、一番の要因は「オールシーズンタイヤの性能が大幅に向上した!」ということではないでしょうか?

 

 今までの「オールシーズンタイヤ」といえば・・・

・多少の雪なら走行できる

・雨の日に滑りやすい

・グリップ力がイマイチ

・タイヤから発生するノイズがうるさい

・乗り心地が悪い

など少しネガティブなイメージがありましたが、ここ最近ではそのようなイメージを感じさせないようなタイヤが次々とリリースされています。

また、従来スタッドレスタイヤの装着が義務づけられていた「冬用タイヤ規制」が実施された道路もオールシーズンタイヤで走行することが可能になっています。

*一部例外な地域やルールもございます。「チェーン規制」は対象外です。

そのような背景から「オールシーズンタイヤ」への関心はますます高まっているのですが、ここで「オールシーズンタイヤ」についてもう一度おさらいをしてみたいと思います。

*過去に書いた記事「オールシーズンタイヤってどうなんですか?」からの抜粋です。

(ずいぶん前に書いた記事のため現在の状況と若干の違いがあると思いますのでご了承ください)

 

まず「オールシーズンタイヤ」とは何か?

その名の通り「一年中使えるタイヤ」ということになりますが。もう少し具体的に言えば「夏タイヤとしての性能を持ちつつ、雪道も走れるというオールマイティな特性を持つタイヤ」という表現になると思います。

基本的には「冬になったらスタッドレスタイヤを!」とご案内するのが一般的ではありますが、スタッドレスタイヤの購入には非常に手間や費用がかかりますね?

スタッドレスタイヤを購入した場合、ノーマルタイヤと合わせて8本のタイヤを所有することになり、その保管や維持管理も非常に大変です。

また、冬と春に履き替えも行わなければいけませんので手間もかかります。

そして購入費用や履き替え費用、タイヤ保管を有料で行っている方であればそちらの費用も掛かってきます。

その点、オールシーズンタイヤであれば、タイヤを4本装着するだけでそれらの手間や費用が節約できるので大変便利!と考えるのは当たり前のことだと思います。

 

雪国に行くわけでもないし・・・ この辺で雪が少し降った時に走れれば問題ないし・・・

スタッドレスタイヤまでは大げさかな? オールシーズンタイヤで十分ではないか?

そのような意見を今までたくさんの方から頂戴しております。

 

では実際に「オールシーズンタイヤ」の使い勝手はどうなのか?

 

ここからは私個人の意見ですので「いちタイヤショップのいちスタッフのあくまで個人的な見解」と思って参考までにお付き合いください。

まずオールシーズンタイヤのタイヤのトレッドパターンは、他のノーマルタイヤに比べゴツゴツしていて「踏まれたら痛そう!」と思うようなパターンです。

当然、雪の上を走ることを想定しているのでこのようなパターンになります。

 

 

 オールシーズンタイヤと同じような扱いをされているオールテレーンタイヤA/Tタイヤ 全天候型タイヤ)も似たようなパターンをしていますね?

 

 

ちなみにスタッドレスタイヤのブロックパターンはこのような感じです!

 

 

ではオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの違いは何なのか?

一言でいえば「ゴムの質が全く違う」ということだと思います。

タイヤを触っていただければすぐにわかるのですが、スタッドレスタイヤは非常に柔らかく作られています。

逆にオールシーズンタイヤは硬くゴツゴツした印象です。

スタッドレスタイヤは「氷雪上性能」を重視して開発されています。いわゆる「アイスバーン」の上でもしっかりと車を走らせることができるよう設計されているタイヤです。

オールシーズンタイヤはあくまで「雪上性能」を兼ね備えたタイヤであって「アイスバーン」の路面の走行までは大きく謳っておりません。

つまり、柔らかい雪が積もって、人間でも比較的歩きやすいような雪道や圧接路であればオールシーズンタイヤでも走行できるかもしれませんが、アイスバーンや圧雪された雪道の場合は走行は多少困難だと思います。

また、オールシーズンタイヤはゴツゴツしたパターンの商品が多い為、「乗り心地」や「静粛性」などはどうしてもノーマルタイヤに比べると不利です。他にも「燃費性能」や「ウェット性能」、「ドライ性能」だって普通のタイヤに比べると劣る傾向があると言われています。

*今回ご紹介する商品ではかなりの改善がみられているとは思います。

非常に便利なタイヤではありますが、雪国や本格的な冬道にはやはりスタッドレスタイヤのほうがまだまだ「優位」と言えるのかもしれません。

 

というのが過去にご紹介した記事ですが、時代は変わり技術も格段に進歩しています。

現在国内で販売されている多くのオールシーズンタイヤが雪上性能、ウェット性能、走行安定性などが夏用タイヤと遜色ないレベルまで引き上げられていることと思います。

まだまだ普及するには時間がかかるかもしれませんが、オールシーズンタイヤの需要はこの先さらに伸びていくことでしょう。

 

 

前書きがかなりなが~くなりましたがここからが本題です!

この度タイヤ館では『ファイアストンのオールシーズンタイヤ 「WEATHER GRIP」』の販売を開始することになりました。

ブリヂストンのタイヤを販売するタイヤ館では初の本格的な「オールシーズンタイヤ」の取り扱いとなります。

今回の商品はブリヂストンブランドからではなくファイアストンブランドからの販売となりますが、こちらのファイアストンについても少し触れさせていただきます。

 

 ファイアストン(Firestone

 

 

ファイアストンはアメリカに本社を置くタイヤメーカーです。

 

アメリカ本土ではインディーカーレースなどで人気を博し、大型SUVや大型44車にも多く装着されていて「ブリヂストンよりも有名?」といっても過言ではないほどのタイヤメーカーです。

創業者のハーベイ・ファイアストンにより19世紀後半に設立されたメーカーで、この時代に起きたモータリゼーションの波に乗り、さらにアメリカの大手自動車メーカー「フォード」との提携により事業規模を拡大しました。

しかしながら1970年代に自社製品に関して多くの訴訟が起こり、業績が大きく低迷。

そこで日本企業のブリヂストンが1988年に同社を買収し今に至ります。

つまりファイアストンはブリヂストンの子会社という位置づけになります。

社名に互いに「ストーン」と付くのは創業者の名前が「ストーンさん」と「石橋さん」という完全なる偶然の一致で買収の経緯には一切関係はありません。

(過去には「社名が似ている!」とファイアストン側から訴訟を起こされたというほろ苦い逸話があるようです。)

その後、日本国内においてもブリヂストンはファイアストンブランドのタイヤを展開し、その知名度は大幅に向上しました。

日本国内でも数年前までは「FR10」「WIDEOVAL」というタイヤがファイアストンブランドで販売されていました。

 

 

 

2年前には長年国内で販売していたファイアストンブランドを休止し「セーバーリング」という新しいブランドで展開を始めたので、正直「ファイアストンはもう日本国内では販売しないのか?」と思っていましたが、今回満を持してオールシーズンタイヤを展開することになりました。

 

 Firestone製のオールシーズンタイヤ 「WEATHER GRIP

 

こちらの商品は本国アメリカでも実際に販売されているタイヤです。

 

 

 

ぬれた路面でもしっかりと排水できる「オープンショルダースロット」を採用!ショルダーの部分にはしっかりとした工夫がなされています。

また、雪道でもしっかりと走行できるよう「スノートラクションクロウテクノロジー」という深いサイプが施されています。

さらに、「3Dフルデプスサイプ」を施しタイヤが最後まで均一に摩耗するような工夫もなされています。

ちなにアメリカ本土では65,000マイル(約104,600㎞)の限定走行距離保証が付いてくるほどロングライフと長期間の性能維持に定評があるようです。

本国のファイアストンのサイトの内容を勝手に解釈した内容ですので間違いがあったらごめんなさい。

 

個人的に夏用タイヤ/オールシーズンタイヤ/スタッドレスタイヤのそれぞれの性能の違いと特徴を図にしてみましたのでよろしければこちらも参考になさってください。

 

 

今回展開するサイズは195/65R15 205/50R16 215/60R16 205/55R164サイズのみですが今後はさらにサイズが拡大される予定です。

 

タイヤ館で安心して購入できる「オールシーズンタイヤ WEATHER GRIPぜひご注目ください。

 

次の機会に「じゃ~オールシーズンタイヤはどんな方にお勧めのタイヤなのか?」についてお話しさせていただきます。

 

担当者:池田

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