スタッフ日記

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エンジンオイルの交換、サボっちゃダメですよ!!

2020年11月9日

さてみなさん、おクルマの消耗品、つまり定期的な交換が必要なものと言えば、

何を頭に思い浮かべますか?

 

専門店ですから、私たちが一番気になるのはタイヤなのですが、

お客さまのなかには「バッテリー上がりでクルマが動かなくなったことがあって、

もうあんな思いはしたくない!!」 なんて経験をお持ちの方もいらっしゃいます。

バッテリーは経年劣化で性能が徐々に低下し、

突然エンジンがかからなくなることがありますので、

23年使用されている場合は交換を見据えつつ点検が必要ですね。

兆しが見える前の、ひと足早めの交換もおすすめですよ。

 

そして、タイヤやバッテリーよりも交換頻度が高いのに、

ついつい忘れがちなのがエンジンオイルの交換です。

エンジンオイルの働きは、

「潤滑」「密封」「清浄分散」「冷却」「防錆・防蝕」「応力分散」という

「6大作用」なんて呼んだりしますが、より簡単に説明すれば、

エンジンを保護し、動作をスムーズにする作用、エンジン内部の汚れを流し、

そして冷却する作用などがあります。

これらの作用は走行や経年により性能が低下するため、

当店では、エンジンオイル交換を3,000km5,000km程度の走行を目安に、

もしくは3ヶ月〜6ヶ月にておすすめしています。

ご使用のエンジンオイルやクルマの使用状況により劣化の度合いは異なりますので、

エンジンのコンディションを良好に保つために、定期的な交換をお声掛けしています。

 

エンジンオイルは使用していると酸化したり、

ススや鉄粉などの汚れなどで劣化が進みます。

エンジン内のオイルをできるだけクリーンに保ち、

オイルの不純物を取り除く為の“ろ過フィルター”が「オイルエレメント(フィルター)」です。

フィルターが汚れると燃費が悪くなったり、

エンジンのパワーダウンにつながりますので、

オイルエレメントの交換5,000㎞程度の走行を目安に、

もしくはオイル交換2回に1のペースで行うことをお勧めします。

 

さらにエンジンオイル交換の際におススメなのが「エンジンフラッシング」です。

使用していた古いエンジンオイルを抜いてから、

洗浄能力の高いフラッシングオイルを入れ一定時間アイドリングすることで、

エンジン内に溜まった汚れを落とします

(エンジンフラッシングは、エンジンオイルとオイルエレメントの交換が必要になります。)

 

お客様から、「どんなエンジンオイルが、このクルマにピッタリなの?」

というご質問を受けることがあります。

そう、エンジンオイルにはさまざまなメーカー、ブランドがあり、

そして「規格」があるのです。

多くのクルマは取扱説明書に推奨オイル規格が記載されています。

5W-30」とか「0W-20」という表記を目にしたことはありませんか?

このエンジンオイル規格の表記、「W」は冬(WINTER)を意味し、

寒さへの強さを表します。

Wの前の数字が低温側(エンジン始動時)の粘度を示していて、

数字が小さいほど低温時でもエンジンオイルが硬くなりにくく始動性もよいことになります。

また、-(ハイフン)のあとの数字は高温側(走行時)の粘度を示していて、

数値が低いほど柔らかくなり、数字が大きいほど粘度が高くなります。

つまり数字が大きいほど高温になっても粘度を保つことができるので、

高回転を使用することが多いハイパフォーマンスエンジンは、

内部を保護するために粘度の高いオイルの使用が求められます。

 

その一方で、粘り気が強く硬いエンジンオイルはエンジン内での抵抗が大きくなり、

省燃費性能が良いとは言えません。そこで最近のエコカーやハイブリッド車などは、

サラサラで軟らかいエンジンオイルの使用が指定されている場合が多いのです。

0W-20」「5W-20」「5W-30」といった規格がこれにあたりますね。

また、最新型のプリウスなどは、さらに低粘度な「0W-16」を使用しています。

省燃費車にはこういった低粘度の推奨オイルを使用しないと、

燃費が悪くなることがありますので、エンジンオイル交換の際には注意が必要です。

もちろんご相談いただければ、

おクルマやお客様のご要望にぴったりのオイルをお選びいたしますのでお声がけください。

 

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カテゴリ:メンテナンス商品