サービス事例

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

省燃費タイヤ等のラベリング制度について

2012年2月3日

以前もご紹介しましたが「ラベリング制度」についてあらためてご案内いたします。

昨今、環境保護の目的から多くの企業が「エコ」という付加価値の付いた商品を販売しております。

燃費性能に優れた車はもちろん、省エネ家電、リサイクルできる商品などなど・・・

そのほとんどが「地球環境保護」を目的に作られております。

同時に我々消費者にもメリットのある「エコ商品」が数多く登場しました。

タイヤ業界でも「省燃費タイヤ」が今では当たり前になりました。

「良く転がる(転がり抵抗が少ない)ことで車の燃費を向上してくれる」

のが「省燃費タイヤ」です。

ところが、各社様々な「エコタイヤ」を発売する中で問題点が出てきました。

それは「燃費性能がどれくらい優れているのか消費者にはわかりにくい」という点です。

たとえばエコカーであれば「リッター〇〇キロ!」走る!

省エネ家電であれば「電気代がたったの〇〇円!」

など具体的な数字化が可能です。

ところがタイヤは使用する車種、ドライバーの運転の仕方、走る場所などで

燃費性能は大きく変わるため具体的数値が算出しにくい商品です。

また、皆さまご存知のように日本では企業間での商品比較が禁止されています。

そんな中、我々消費者が「省燃費タイヤ」を選びやすくするためにはじまったのが

「低燃費タイヤ等のラベリング制度」であります。

これは「一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)」が始めた制度です。

各メーカのエコタイヤをJATMAの基準に照らし合わせてそれぞれのタイヤの

燃費性能とウェットグリップ性能をアルファベットで評価します。

転がり抵抗性能は「AAA」「AA」「A」「B」「C]の5段階

ウェットグリップ性能は「a」「b」「c」「d」の4段階

で評価します。(これをラベリング制度といいます)

このラベリングを見ながら消費者はタイヤを選ぶことができるようになっております。

たとえばTVCMで気になった某メーカーの「エコタイヤ」とたまたま訪れたタイヤショップで勧められた「エコタイヤ」。

どちらが燃費性能、ウェットグリップ性能に優れているのか?

少なくともこの2点だけは消費者自身で比較することができるということです。

もちろん「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」だけでタイヤを選ぶという

単純な選び方はできないと思います。

価格はもちろん乗り心地・ライフ・走行安定性・静粛性などラベリングされていない

性能については販売店スタッフの話を聞きながら総合的に自分にピッタリのタイヤを

選んでいただくのが理想です。

まだまだラベリング制度には理解に苦しむ点が多々あるかもしれませんが、

少なくともエコタイヤを選ぶ判断材料の一部として活用していただければと思います。

担当者:池田

カレンダー

2024年 3
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

カテゴリ

カテゴリはありません