ロアリング W211 E55AMG
こんにちは。
本日はタイヤ館らしくないといったら変ですが、
コクピット的作業をひとつご紹介します。
BENZ E55AMG W211 (マニア的にはワゴンはS211と書くべきですが、一般的な呼び名で書きます。)
ロアリングキットでの車高ダウンを行いました。
ロアリングキットは〝輸入車のエアサス及びABC車〟の車両のローダウンには一番ポピュラーな方法でコストも安く仕上がる方法。(ABC=アクティブボディコントロールの略で油圧制御のサス、非常に動作が早い)
国産車では、データシステムさんの電子コントローラーで簡単に調整できますが。
輸入車ではあまり一般的ではなく、電子的な制御で車高ダウンする
「ローダウンモジュール」は非常に高価です。。(うん十万円)
なぜ、ロアリングキットが安いのかと言いますと、クルマが自身の車高値を常に監視しているセンサーを持っていて、それで、エアサスに送られるの空気の圧力量を調整しています。
その、センサー! そのセンサーをダマすのがこのロアリングキットなのです。
つまり、センサーとサスペンションをつなぐリンクロッド(棒)の長さを変えりゃいいだけのハナシなのですね。
しかし、どんどん下げ過ぎちゃうと、エアサスが壊れちゃうので要注意です。
さて、W211 E55の作業です 。
こちらの車両はエアサスで、フロント左右独立でセンサーがあり、リアは左右の車高を一個のセンサーで計測しております
つまり、作業個所は3か所。ですが、四輪独立しているものより作業は厄介です。。
そう、リアが狭いのでちょっとコツと経験が必要。
慣れるまでは、クルマの下で「んがー!」と唸っておりました。
基本的に作業内容は部品交換を行うのみ。
そして、ちょっとした秘密の作業でエアサスなんで〝大まかに〟車高の左右差を調整します。
経験上でフロントを下げ過ぎると、フワフワ感が出てしまうのと、高速コーナーで万が一バンプした時にフェンダーにタイヤがヒットして捲くれてしまうので、あまり下げ過ぎないようにします。
なにしろ、個人的には低すぎ車高はヤンキーっぽくてカッコ悪いですし。。
続いて、車高値が変わったところでアライメントを
もれなく行います。
もれなく!です。
画像1 作業前 車高値を測って記録&遠目から車高のバランスを感覚でつかんでおきます。
画像2 これがロアリングキット。 これだけです。
画像3 フロントのロッドはボールジョイントをグリグリして関節を抜きます。
その動作感触は〝手羽先を食べてる時のあの感覚〟に似ています。
担当者:kobayashi