スタッフ日記

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ロアリング W211 E55AMG

2014年2月21日

こんにちは。

本日はタイヤ館らしくないといったら変ですが、

コクピット的作業をひとつご紹介します。

BENZ E55AMG W211 (マニア的にはワゴンはS211と書くべきですが、一般的な呼び名で書きます。)

ロアリングキットでの車高ダウンを行いました。

ロアリングキットは〝輸入車のエアサス及びABC車〟の車両のローダウンには一番ポピュラーな方法でコストも安く仕上がる方法。(ABC=アクティブボディコントロールの略で油圧制御のサス、非常に動作が早い)

国産車では、データシステムさんの電子コントローラーで簡単に調整できますが。

輸入車ではあまり一般的ではなく、電子的な制御で車高ダウンする

「ローダウンモジュール」は非常に高価です。。(うん十万円)

なぜ、ロアリングキットが安いのかと言いますと、クルマが自身の車高値を常に監視しているセンサーを持っていて、それで、エアサスに送られるの空気の圧力量を調整しています。

その、センサー! そのセンサーをダマすのがこのロアリングキットなのです。

つまり、センサーとサスペンションをつなぐリンクロッド(棒)の長さを変えりゃいいだけのハナシなのですね。

しかし、どんどん下げ過ぎちゃうと、エアサスが壊れちゃうので要注意です。

さて、W211 E55の作業です 。

こちらの車両はエアサスで、フロント左右独立でセンサーがあり、リアは左右の車高を一個のセンサーで計測しております

つまり、作業個所は3か所。ですが、四輪独立しているものより作業は厄介です。。

そう、リアが狭いのでちょっとコツと経験が必要。

慣れるまでは、クルマの下で「んがー!」と唸っておりました。

基本的に作業内容は部品交換を行うのみ。

そして、ちょっとした秘密の作業でエアサスなんで〝大まかに〟車高の左右差を調整します。

経験上でフロントを下げ過ぎると、フワフワ感が出てしまうのと、高速コーナーで万が一バンプした時にフェンダーにタイヤがヒットして捲くれてしまうので、あまり下げ過ぎないようにします。

なにしろ、個人的には低すぎ車高はヤンキーっぽくてカッコ悪いですし。。

続いて、車高値が変わったところでアライメントを

もれなく行います。

もれなく!です。

画像1 作業前 車高値を測って記録&遠目から車高のバランスを感覚でつかんでおきます。

画像2 これがロアリングキット。 これだけです。

画像3 フロントのロッドはボールジョイントをグリグリして関節を抜きます。

その動作感触は〝手羽先を食べてる時のあの感覚〟に似ています。

担当者:kobayashi