サービス事例 / 2013年7月27日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

シトロエンXM

2013年7月27日

レア車登場。シトロエンXM。

シトロエン・XM(Citroën XM )は、フランスの自動車会社シトロエンがかつて製造、販売したハッチバック型、およびステーションワゴン型の乗用車。

シトロエン・CXの後を受け、1989年に登場したシトロエンの最上級車。ステーションワゴン型のブレークは1991年に登場。ブレークは1998年、標準モデルのハッチバックは2000年まで生産された。

最上級車としての地位は、2000年に発表されたエグザンティアの後継車種C5に譲るかたちになったが、正式な後継車種は2005年に発表されたC6となる。

1990年の欧州カーオブサイヤーに輝いたXM。これはシトロエンとしてGS、CXにつづいて3度目の受賞でした。

サスペンションは、前輪がマクファーソン・ストラットで、後輪がトレーリングアーム、スプリングはこのモデルから、それまでシトロエンの上級モデルに採用していたハイドロニューマチックに替わり、電子制御を組み込んだハイドラクティブを採用した。1993年にはさらに進化したハイドラクティブIIを導入した。なお、左ハンドルモデルにはセルフセンタリング機構が搭載されている。

【ハイドロニューマチックとは・・・・】

ハイドロニューマチック(hydropneumatique)とは、エアスプリングと油圧シリンダー及び油圧ポンプを組み合わせた自動車用サスペンション機構の一種で、エアサスペンションの一種。

名称は、「水の」という意味を持つギリシア語ὑδρο-(hydro-)と「空気の」または「空気圧で動く」という意味のフランス語「pneumatique」を組み合わせたものであるということができる。なお、上記からわかるとおり、hydropneumatiqueは本来フランス語であり、フランス語での発音を音写すると、「イドロプヌマティク」となる。

サスペンションを構成する機構の一部であり、一般的な金属スプリングのサスペンションのスプリングとショックアブソーバーの部分に相当し、双方の機能を併せ持っている。また、一般的なエアサスペンションとは異なり、気体(実際は窒素ガス)は最初から密封されており、純粋にスプリングの機能のみを果たし、その他の機能は油圧シリンダーが受け持っている。その油圧シリンダーに掛ける油圧を加減する事により、荷重の変化に関わらず、車高を一定に保つ事ができ、車高の調整も可能であるが、そのためのポンプが必須である。

サスペンションのアームやリンクの配置とハイドロニューマチックとの組み合わせに特に決まりは無く、基本的には、どのような形式のサスペンションとも組み合わせ可能である。

フランスの自動車メーカーであるシトロエンが開発し、同社が製造する多くの乗用車のサスペンションに採用された事で知られている。また、それに使われるポンプの油圧をブレーキやステアリングなど広範囲に応用した事でも知られている。

このほか、ロールス・ロイスやメルセデス・ベンツ、プジョーなども用いた事があるが、主として後輪の車高調整用など、サスペンション部分のみが用いられる事が多く、シトロエンのように広範囲に応用しているのはあまり例が無い。

自動車用以外にも航空機の降着装置などにも用いられる。

異色の例としては、陸上自衛隊の74式戦車と90式戦車と10式戦車のサスペンションが挙げられる。この主目的は砲身制御である。

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