スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

世界のタイヤメーカーランキング

2013年6月26日

【1986年】            【2012年】 

①グッドイヤー(米)        ①ブリヂストン(日)

②ミシュラン(仏)         ②ミシュラン(仏)

③ピレリ(伊)           ③グッドイヤー(米)

④ブリヂストン(日)        ④コンチネンタル(独)

⑤ファイアストン(米)       ⑤ピレリ(伊)

⑥ジェンコープ(米)        ⑥住友ゴム(日)

⑦グッドリッチ(米)        ⑦横浜ゴム(日)

⑧コンチネンタル(独)       ⑧ハンコック(韓)

⑨横浜ゴム(日)          ⑨マキシス(台)

⑩PCダンロップ(豪)        ⑩杭州中策(中)

今から約4半世紀前の1986年の世界のタイヤメーカーランキングは上記の通り。

1986年と言えば、第3次中曽根内閣。流行モノは「写ルンです」、「ボディコン」、「土地転がし」、音楽では瀬川瑛子の「命くれない」、石川さゆりの「天城越え」、スポーツでは西武ライオンズ日本シリーズ優勝、千代の富士連勝時代です。

1986年にはタイヤベスト10にアメリカのメーカーが4社、ベスト20には10社ありました。

自動車王国を誇るアメリカにタイヤメーカーが半数を占めて何の不思議もなかった。

ところが今月、インドの「アポロ」が「クーパー(米)」を買収して、アメリカ系のメーカーはベスト20にグッドイヤーの1社となった。

その原因は何か・・・・・

①経営陣が目先の収益に拘って長期的な研究開発投資を怠ったこと。

②株価に拘ったこと。

③労働組合対策の失敗。

④流通資本にメーカー資本が振り回されたこと。

主にこの4つ。

アメリカの流通資本の代表は、「シアーズ・ホールディングス」

タイヤメーカーはこの流通資本のシェア競争を展開、アッという間にメーカーは次々と姿を消した。ベスト20に10社を誇っていたアメリカは、グッドイヤー(米)1社を残すだけになった。

タイヤメーカーを踏み台にしてシアーズは成長を続けた。シアーズは自国メーカーを潰して、多国籍メーカーにも同じようにシェア競争を期待したろう。

どっこい多国籍メーカーはその手には乗らなかった。

当然シアーズの業績は悪化。2002年には20億8千万ドルの利益計上だったが、昨年の営業損益は8億3千万ドルの赤字に転落。

買いたたけるメーカーがいなくなった為だ。

ブリヂストンは、戦後、グッドイヤー(米)に技術提携してもらい技術躍進して、またファイアストン(米)をグループ企業に受け入れ、圧倒的な規模で今日まで走ってきました。アメリカメーカーを反面教師にして「名実共にナンバー1」になる様にこれからも突き進んで参ります。

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