タイヤ技術革新がもたらした業界大再編
2013年7月2日
【1950年~1970年代の技術革新】
タイヤコードにはそれまで木綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステルといった有機繊維が用
いられてきました。1958年にラジアル構造タイヤに最適なスチールコードが登場すると、
その普及とともにベルト部材やカーカス部材(人間で言うと骨)として幅広く使用されるよ
うになりました。ラジアルタイヤは、バイアスタイヤに比べて約1.5倍寿命が長く、高速走
行時に運動性能の良さを発揮する武器になりました。
ラジアルタイヤを開発したミシュラン(仏)は、1967年の売上高世界7位からその後、タイ
ヤ市場シェア第1位に上がる大躍進を見せました。
このように、お客様に価値ある技術革新は業界地図を大きく塗り替えました。
ここ十数年は、もちろんブリヂストンが「世界ナンバー1のシェア」ですけどね・・・・(*^_^*)
※タイヤは、タイヤコードを薄いゴムで覆った「カーカス」という素材が基本骨格を成して
おり、その配置方法によって、「バイアス構造」と「ラジアル構造」に分かれる。
ラジアル構造は、地面と接する「トレッド部」で剛性を、タイヤ内部の「カーカス部」で衝
撃吸収をと、機能分離することにより、耐久性、燃費性に優れる。
バイアス(Bias)=斜め
ラジアル(Radial)=放射状