スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

エンブレムの由来 ポルシェ&フェラーリ

2014年12月4日

ポルシェ社のエンブレム(クレスト:紋章)は、所在地であるバーデンビュルテンブルグ州と

シュトゥットガルト市のクレストを合わせたものです。

中央のシュトゥットガルト市のクレストには馬が跳ねていますが、STUTTはドイツ語で牝馬を、

GARTは英語のGARDENにあたります。

つまり、シュトゥットガルトは日本語にすると「馬の園」という意味になります。

なるほど。ポルシェ社の本拠地である街のシンボルを、そのままエンブレムにしたというわけで

すね。これは納得・・・・頷けます。

では、何故イタリアに拠点を置くフェラーリも同じ馬を…?

フェラーリのシンボルである「跳ね馬」は、国民的英雄であったイタリアのパイロット、「フラ

ンチェスコ・バラッカ」が自身の戦闘機につけていたマークに由来すると言われています。

第一次世界対戦で「撃墜王」とまで称された伝説のパイロットのバラッカ・・・。

1918年に彼は戦死してしまいますが、その後彼の両親が、エンツォ・フェラーリ社に彼のシンボ

ルであった跳ね馬のエンブレムを授けました。

そして、バラッカが自身の戦闘機につけていたマークはそう・・・。

ドイツのシュトゥットガルト市の紋章。第一次世界大戦中、空軍では撃墜した飛行機のマークを

戦利品として自身の戦闘機に張り付ける文化があったそうです。当時、イタリアの宿敵であった

ドイツ空軍との戦闘でドイツ機を撃墜した証として、バラッカが自身の戦闘機に敵軍のマークを

張り付けたようです。その敵軍というのが、ドイツのシュトゥットガルト市であった、という訳

なんですね。

なるほど、ポルシェとフェラーリが同じシンボルを使用していたのは、そのような背景があった

からだったのですね。深い歴史と過酷な時代背景を感じさせられました。

このように、普段何気なく見ているものの由来や背景を辿っていくと、意外な事を発見できるか

もしれませんね(^_^)/

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