本
本をよく買うのだが。
今日もまた買ってしまった。
しかし、私が本をついつい買ってしまうのは昔からのことで。中学・高校の頃は、毎月のこづかいの殆どを本につぎ込んでいたものだ。
今日買ったのは、
「お手紙ハンドブック」
「図説日本刀大全」(少し高かった…でも良い本だ)
他1冊…。
その前の休みには、
「地獄変・邪宗門・好色・藪の中」(芥川に少し用がありまして)
「プルートゥ」
他1冊…。
その前は…
「六の宮の姫君」(この本のお陰で芥川さんの本を買う羽目になった)
毎回休みの度に本屋に寄っては本を買うから、置き場所に困る。
小説や漫画、画集や写真集……
本棚がいつか足りなくなる(いつも足りなくなる前に買い足すのだが)。
★「六の宮の姫君」は北村薫先生の99年の作品で、《円紫師匠と私》シリーズの第四作目にあたる。「空飛ぶ馬」から続く小説で、殆ど人が死なないのが斬新な、ゆっくりとした空気の漂う推理モノだ。確か、「空飛ぶ馬」を古本屋かなんかで見つけて、ふと手に取ったのが読み始めのキッカケだった気がする。その前に、同著「冬のオペラ」を漫画で読んで気になってたんだと思う。でも、北村先生の作品は、小説が一番好い(前に北村先生の作品を舞台化したのを、友人の誘いで観たことがあるが、……彼の小説を読んでしまうと、文章で著されたモノが一番に感じられてしまう)。
「六の宮の姫君」と聞いて、すぐに《芥川》を思い浮かべた人も多いだろう。私は全然思い浮かばなかったけど、芥川の作品に同名の作品があるのだ。そのために、私は結構渋々だが、久しぶりに芥川の作品を手に取ったのだ(それが、「地獄変・邪宗門…」)。
本当は、更に元となる「今昔」が手元にあると良いのだろうが…。
これがなかなか見つからない。
「今昔」は岩波でお手軽文庫版が出ていて、目当ての本朝編は[上・中・下]と出ている。しかし!色々本屋巡りしているのに、一番欲しい[中]だけがない!
神田の古書店に行けば一発だろうけど、行くのが面倒。
はぁ。とりあえず、また今度にしよう。
それにしても、文豪の本を買ったのなんか久しぶりだ。
たまーに訳ありで買うくらいで、好んでは買わない。多分読まず嫌いをしているのだろう。勿体ない。
家の本棚にも文豪の本がかなり死蔵されている。
たまに読むのが、
中島敦「山月記」
梶井基次郎「檸檬」
夏目漱石「夢十夜」
中原中也「汚れちまった悲しみに……」
そんなに読まないけどあるのが、
芥川龍之介「蜘蛛の糸・杜子春」
小林秀雄「考えるヒント」
鎌田茂雄「般若心経講話」
川端康成「掌の小説」
ニーチェ「この人を見よ」
買ってから全然なのが、
カフカ「変身」
ディケンズ「クリスマス・キャロル」(何故か2冊も持っている)
L・キャロル「不思議の国のアリス」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
森鴎外「舞姫」
その他沢山……
かなり勿体無いことをしている。どれも一度は読んでおかなくちゃ!!と買った筈なのだが……。
如何せん、伊坂幸太郎とか、北村薫とかついつい今の人の本を読んでしまって、買ったはいいがほったらかしになってしまうのだ。
…残りの人生で、出来れば読みきりたいものだ。
(きっとその間にも次々と新しい本を買ってしまうのだろうが)
本を読んで、少しでも、この奥行きの無い我が人生に、深淵さを持たせたい。
担当者:ミドリマル