サービス事例 / 2015年2月15日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

BMW5シリーズ(E61)

2015年2月15日

5代目(2003年-2010年)5シリーズツーリング(E61)

「E60」はセダン、「E61」はツーリング(ワゴン)のモデルコード。

オーナーさんは3シリーズ(E90)からの乗り換えでした。

家族でスキーに行くとのことでスタッドレスタイヤは必需品ですね。

ブリザックVRX取り付けです。タイヤサイズは225/50R17。

他サイズは225/55R16、245/40R18・275/35R18、255/40R19、285/35R19。

ホイールはレーシングダイナミクスRD3。BMWチューナーメーカーです。

先代(E39)に比べて車体寸法が拡大しましたが、重量増加を抑えるため、Aピラーよりも前、フロント部分はアルミニウム構造とされました。

当初搭載されたエンジンは、直列6気筒は先代モデルに搭載されていたエンジン(M54)の流用、V型8気筒はバルブトロニックを装備した新型のものであり、4気筒2,000ccエンジンや、ディーゼルエンジンもありました。変速機はマニュアルトランスミッション(MT)のほか、全てのエンジンに新しい6速オートマチックトランスミッション(AT)が組み合わされました。

技術面では「アクティブステアリング」と呼ばれる、ステアリングギア比を走行速度によって変化させる可変ギアレシオ・パワーステアリングが搭載され、これには横滑り防止機構と連動して自動的にカウンターステアを当てる機能も備わっていました。

また、「ダイナミックドライブ」と呼ばれる、モーターとスタビライザーを組み合わせによってコーナリング中に左右のロールを抑え、乗り心地と操縦性を確保する機能も設定。

E6X・7シリーズに先行装備された、iドライブ(アイドライブ)と呼ばれる車内快適装備の操作のためのコンピュータシステムも搭載されたのもこの時代から・・・。

外観デザインはエッジを多用するなどして、従来のBMWとは大きく異なったイメージのものでした。

これには賛否が分かれたものの、デザインを革新的なものにすることはBMW社内上層部による決定事項であり、オーナーであるクヴァント家もこの新しいデザインを強く支持していたという・・・。

このデザインはクリス・バングルが率いるBMW社内のデザインチームによるもので、実際に採用された作品は、イタリア人デザイナー、ダビデ・アルカンジェリ(Davide Arcandeli)によるものでした。ただしダビデは、急性白血病によりこの自動車の発売前に死去してます。

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