パンク修理、外から見ただけで大丈夫?|タイヤを外して分かった内側の損傷
「タイヤにビスが刺さっているんですが、修理できますか?」
パンクのご相談で、よくいただく質問です。
大きく破れているタイヤなら、修理できないことは見た目でも分かります。しかし、小さなビスが刺さっているだけに見える場合は、外側だけでは判断できません。
今回は、実際の写真を交えながら、パンク修理の判定についてご紹介します。
■ 刺さっている場所によって、修理できる可能性が変わります
路面に接する部分の中央付近であれば、修理できる可能性があります。ただし、穴の大きさや内部の損傷、空気圧が低い状態で走行していないかなどの確認が必要です。
接地面の端に近い部分は、修理できる範囲から外れる場合があります。特に、肩の部分や側面に刺さったパンクは修理できません。
今回ご紹介するのは、接地面の端に近い位置にビスが刺さっていたケースです。
外側から見えるのは、ビスの頭だけ。
ところが、タイヤをホイールから外してみると、内側には長いビスが突き出していました。
さらに確認すると、そのビスがタイヤの内側から側面を傷つけ、貫通していました。
内面のゴムが削れ、タイヤの骨格となるコードも露出しています。この状態では、刺さった穴をふさいでも再使用できません。
■ 空気が漏れていなくても、内部に傷がある場合があります
今回のように側面まで貫通していれば、その部分からも空気が漏れることがあります。
一方で、ビスが内側の側面を傷つけていても、外まで貫通せず、そこからは空気が漏れていない場合もあります。
このような内部の損傷を見落としたまま、外側から刺さった穴だけを修理すると、空気漏れが止まり、一見すると直ったように見えることがあります。
しかし、空気漏れが止まっても、傷んだタイヤの強度が戻るわけではありません。
内部に損傷を残したまま走行を続けると、高速道路などで負荷がかかった際に、バーストなどの重大なトラブルにつながるおそれがあります。
※冒頭の大きく破損したタイヤは別の事例です。今回のビスが原因でバーストした写真ではありません。
■ 刺さっているものの長さや形も、外からでは分かりません
ビスや釘には、さまざまな長さや形があります。
タイヤの外側から見えるのは、頭の部分やほんの一部だけ。短いビスに見えても、実際には長いものが奥まで刺さっている場合があります。
どれくらい深く入り、内側に傷つけているのかは、外から見ただけでは分かりません。
外側から修理されていても、内側に損傷があることも
こちらは、外側からパンク修理がされていたタイヤです。
ホイールから外して内側を確認すると、タイヤ内部には大量のゴムの削れかすがあり、内側の側面にも大きな損傷が見つかりました。
この状態では、パンクした穴をふさいでも使用を続けることはできません。タイヤ交換が必要です。
今回お伝えしたいのは、外側からの修理そのものが、この損傷の原因だということではありません。外側の修理跡を見ただけでは、内側の状態まで確認できないということです。
「穴がふさがった」「空気が漏れていない」だけでは、走行可能なタイヤかどうかは判断できません。
パンク修理は、穴をふさぐ前の状態確認が大切です。タイヤをホイールから外し、内側に損傷がないかを確認したうえで、修理できるかどうかを判断します。
パンクや空気圧の低下が気になったら、タイヤ館成瀬へご相談ください。
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