スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

生阿修羅!!久しぶり!!

2009年5月13日

お店の休みを利用して、漸く行って参りました、阿修羅展!!

混んでいるとは聞いていましたが……、以前行った「ダ・ヴィンチ展」程じゃなかったので、助かりました。待ち時間対策もきちんとして行ったので、むしろ予想より短い時間で入館出来た気がします(因みに、国立博物館は親切に日傘貸し出しサービスや給水所を設け、来客された方の熱中症対策をしてくれています)。

館内は第一会場、第二会場に分かれ、目当ての阿修羅像は第一会場の最後におられました。…とりあえず、毎度のことながら、最後の方は足がくたくたになるので、人ごみに疲れる前に「阿修羅像を!!」と、早歩きで第一会場を移動。

途中、本でばかりで見る八部衆のカルラ達がいて、「うわ、見たい!」と思いましたが、まずは横に置いておいて。いざ、阿修羅像!!さきを急ぎました。

そして愈々、展示コーナーへ。

何だか仰々しい鳥居みたいな色のトンネル空間を通過し、開けたところに……

人ひとヒト……。

阿修羅像は完全に黒山の人集りの中心に……はぁ。

展示方法は、一応二段階で見られるようになっており、上から像正面部全体を見下ろせるようになっているスペースがあり、そこからスロープを下ると円状に柵があり、中心に阿修羅像を展示。鑑賞者は柵の淵に沿ってぐるぐる回りながら阿修羅像を360度鑑賞できるようになっています。通常興福寺での展示は見られる範囲が正面のみなので、像の後ろを鑑賞出来るのは大変貴重なでした。

あまりに人が多いので、仕方なく人の流れに従うしかありません。まずは、スロープの上から鑑賞。

阿修羅像の魅力の一つはその造形の美しさだと思います。

前に何かで、ミロのヴィーナスは腕が無いのが人々を惹きつけているって書いてありましたけど。阿修羅像の場合は腕が6本あるのが良いんだと思います。腕は2本という概念が一般的でしょうが、そんな概念を持って観に行く我々に、彼は何の違和感もなく、絶妙に自然な状態で6本の腕を見せつけます。

上手いです。

このバランスは凄まじいですね。

ゆっくりと鑑賞し、やがてスロープを下る。

下の会場は更に人で一杯に。そして柵の周りは更に更に人だらけ。柵の淵に近づくのもなかなか厳しかったですが、何とか最前列へ。

久しぶりの近距離に、自然と笑みが零れます。

ぐるっと一周、全方向からの鑑賞は楽しいひと時でした。

何より、三つある御顔のそれぞれを正面から鑑賞出来たことは、阿修羅ファンにはたまらない出来事ですね。腕の付け根も見られましたし、後部の耳が並んでいるところもきっちり見ました。着物(裙)の模様などもしっかり残っていて、1300年も前の像だとは思えないほどの美しさでした。

…まぁ、百読は一見に如かず。一度、見てみて下さい。

仏教関係なしに、色々と感ずるところがあると思います。

(何故彼は、あのように憂いた顔をされているのか……とか。きっと何か「晴れないもの」があって、それは今の世にもあるのかもしれないですね)

担当者:ミドリマル

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