本日は、モビリオスパイクのフロントブレーキパッド交換をご紹介します。

 

 

 

 

当初はスタッドレスタイヤに交換する作業をさせて頂いていたのですが、タイヤの脱着時にブレーキパッドの残量が非常に少ないことが発覚しました。

 

 

 

 

言うまでもなく右側が使い古したブレーキパッドです。

摩擦材が摩耗しきって、裏板が露出しそうになっている箇所があります。

 

 

 

 

僕も今まで色々なブレーキパッドを見てきたつもりですが、なかなか上位に食い込むほどの摩耗具合です。

完全に裏板が露出してしまうと、ディスクローターにダメージが入ってしまってパッドとローター両方ともを交換というケースもありえます。

しかし今回は幸いにもローターには損傷がほとんど見られなかったので、パッドのみの交換を実施します。

 

 

 

 

ブレーキは、踏むとキャリパーのピストンが出てきてブレーキパッドをローターに押し付ける仕組みです。

パッドが摩耗した分だけピストンも迫り出してきているので、新品のパッドが入る隙間がありません。

そのためパッド交換の際は、工具を使ってピストンを押し戻してスペースを作ります。

 

 

 

 

ピストンが戻るとブレーキフルードが逆流して溢れてくるので、こまめにチェックして必要なら抜いていきます。

ブレーキフルードは金属を錆びさせたり腐食させる性質があるので、エンジンルームにこぼすと厄介です。

 

 

 

 

ブレーキパッドシムを古いパッドから移植してグリースアップ、新品を装着してブレーキペダルを何度か踏み、ブレーキフルードの量を調整すれば作業完了です。

 

 

今回のブレーキパッドもそうですが、センターハブのサビであったり足廻りのブーツ類であったり、タイヤを外さないと見られなかったり見難かったりする部分というのは意外と多いです。

スタッドレスの付替はもちろん、夏タイヤの交換やタイヤローテーションなど、当店でタイヤを外す作業をお任せ頂いた車両は無料で点検いたしますので、お気軽に申しつけください。

 

カテゴリ：メンテナンス　

担当者：西中