ハブボルトへのグリスの塗布について!
たまにハブボルトにベッタリとグリスを塗布してあるクルマを見かけます(・_・;)
よくあるのはワコーズ様のスレッドコンパウンドですが、ハブボルトへの塗布はしないでください!
これはスレッドコンパウンドの缶にも記載されていますし、某クルマ雑誌取材でもワコーズ様が直々にNGを出していました!
ボルトにスレッドコンパウンドを塗るとオーバートルクで締め付けてしまってボルトが伸びて折れる危険性が上がりますし、異物が付着する危険性が上がりますし、ナットの座面にグリスがつくと更に余計に締めすぎてしまいます(・_・;)
ナットが外れにくくなるトラックとかですと説明書に「エンジンオイルやギアオイルを少量塗布する」みたいな記載があることもありますが、
それも二硫化モリブデン配合のオイルやグリスですと締め付け力が増大してボルトが伸びてしまって危険な状況になってしまうことになるので禁止事項になっていたりと結構ややこしい・・・。
と、いうようにハブボルトには塗って良いものと悪いものがあるんですが・・・実際には悪気なく「なんとなく何か塗ったほうが良さそうだから」と種類や用法容量を守らずに適当に手持ちの潤滑剤などが塗られている場合がほとんどです。
“固着したボルトナットを外しやすくするために使うハズの潤滑剤”がベッタベタに塗られている場合は結構恐怖を感じます(;´Д`)その場合は除去させていただいてからナットを締め付けしますのでご了承ください・・・。
“絶対にどんなグリスも塗ってはいけない!!”というわけではないのですが、ハブボルトへのグリスの塗布は塗って良いもの/塗っちゃダメなもの/塗って良い箇所/塗ったら危険な箇所など結構細かいルールがございます。
そのルールがわからない状態で塗ってしまうと危険なので、「ハブボルトには絶対にグリスを塗らないでください!」というご案内が多いんですね。
前提としてお車に詳しくて細かく調べてハブボルト専用の固着防止剤を適切に使用する方なら大丈夫ですが、DIYでタイヤを外した際に「なんとなく何か手持ちのグリスでも塗ろうかな」と適当なグリスを塗るよりかはボルトナットをキレイにワイヤーブラシで掃除して、インパクトで締めたりせずにトルクレンチで適正トルクで締めつけしていただいたほうが格段に安全性が高い作業になります。
もちろんタイヤ館でも優しくナットを締めてからトルクレンチで規定トルクで締めつけて確認しています!
インパクトでオーバートルクで締めつけてから申し訳程度に最後にトルクレンチで確認するような取り付けをするとボルトナットが痛んで危険になってしまうので、ハブボルトは優しく扱うように心がけましょうね~!(/・ω・)/