【トヨタ・プリウス・ZVW30】補機バッテリー交換
本日は車検をお任せ頂いているプリウスの補機バッテリー交換をご紹介致します。
トヨタのハイブリッド車には、メインバッテリーと補機バッテリーという2種類のバッテリーが搭載されています。200Vの高電圧でモーターを駆動しているメインバッテリーはいわば第二のエンジンで、10万km程の走行ではまず不具合は起こらないようです。しかし今回取り上げる補機バッテリーは今一つ知名度が低いようですが、実は5年毎に交換が推奨されています。
補機バッテリーの役割は、通常の車に搭載されているバッテリーと非常に似ています。ハイブリッドシステムの起動が主な仕事ですが、他にもメモリーのバックアップやラジオなどの再生も担っています。
つまり、補機バッテリーが寿命を迎えると、車を始動して走らせることができなくなります。また、極限まで放電しているとドアのロックを解除することすら出来なくなります。通常のバッテリー上がりよりも厄介ですね。
30系プリウスの場合、補機バッテリーはトランクの下、スペアタイヤの右側にあります。
このバッテリーは、なんと2010年の物でした。恐ろしく長持ちしたほうですが、さすがに限界であると判断し新品に交換致します。
通常のバッテリー交換と違う所は、このホースをバッテリーに刺してあげることです。これはバッテリーから発生する水素ガスを車外に排出するためのものです。補機バッテリーはトランクルームなど車内に搭載されていることが多く、密室でガスが充満して中毒を起こさないようにという配慮です。
取り付ける新品はこちら、GSユアサのエコRハイブリッドという専用バッテリーです。シェアがNo,1というのは信頼の証ですね。また、トヨタ製のハイブリッドカーの純正バッテリーは実は大半がこのメーカーのものです。
新品バッテリーを、外した手順と逆にセットしていけば交換完了です。
今回のプリウスは比較的わかりやすい場所についていますが、他にもプリウスαやアクアなどにも補機バッテリーはあり、搭載場所もそれぞれ異なります。
5年以上乗っていて交換した記憶が無いかた、無料で点検しますのでお気軽にご相談ください!
カテゴリ:メンテナンス
担当者:西中