サービス事例

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

フィアット ムルティプラ

2014年5月27日

ムルティプラ(Multipla)は、イタリアの自動車メーカーフィアットが製造、販売する多目的乗用車。1956年から1966年まで生産されたモデルと、1998年以降のモデルに大別されます。車名は「多様な」を意味するイタリア語のMultiplaに由来。

2代目(1998年-2010年)

1998年、初代の生産終了から30年以上を経て登場した車種にムルティプラの名称が与えられて復活。ロービーム用ヘッドランプは一般的な配置とした一方で、前面窓の下端とボンネット後端に段差を設け、ハイビーム用ヘッドランプがAピラーの根本付近に配置される独特の外観デザインとされました。

その外観は「世界で最も醜い車」、「この車は実際に乗るべきだ。何故なら車の中にいる限り、醜い外観を目にしなくて済むから」と評されたこともありますが、逆に、その奇異なフォルムに惹かれた人も少なくないとか・・・。

タイヤサイズは185/65R15、195/60R15。PCDは4穴98mm。

駆動形式はフロントエンジン・フロントドライブ(FF)で、2列の3人掛けシートが配されて初代モデルと同様に6人乗りとされました。すべてのシートは独立しており、運転席以外は個別に折りたたみ、取り外しが可能。取り外し可能なシートにより、全長を3999mm(前期型。日本の車検証上は4005mm)に抑えながら荷室を広くすることも可能としています。

欧州ではカーフェリー料金が4mを境に大きく跳ね上がるため、バカンスを島嶼部で過ごす消費者にとってこの短い全長と広い荷室は魅力的であり、フィアットもこれを訴求点の一つとしていました。

2代目ムルティプラの開発当時、フィアットはユーロバンの生産で提携するPSA・プジョーシトロエンとの協定により、全長4mを超えるミニバンを開発できないことになっていました。

そんな折にモーターショーに出展されたムルティプラの全長を実際に計測するために、プジョー側がフィアットのブースを訪れたという。上述の通り4mに満たないため協定は破られておらず、2代目ムルティプラがデビューする運びとなったとか・・・・。

カレンダー

2024年 5
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031