スタッドレス体感試乗会に行ってきました。
スタッドレス新商品ブリザックVRX2の体感試乗会に行って参りました。
スケートリンク内に約2時間いると身体も心も真冬モード!スタッドレス商戦まっただ中の雰囲気です。
気分も盛り上がり、気合い十分で体験してきました。
比較タイヤは2タイプ、凍結路での体感はやはりブレーキ性能と旋回性能。
VRX2に比べ、やや劣る物、かなり劣る物がありました。
一般道路では限界まで旋回する事は有りませんがここでも限界までスピードを上げます。ハンドルを固定して徐々に速度を上げると急激にアンダーステアが出る物、リアが急激に滑り始める物など色々体験出来ました。
VRX2は限界に来たときの挙動がマイルドで急激に滑り始める事が少なく、また滑り始めてからの回復もマイルドでとてもコントロールしやすいタイヤです。
ブレーキテストでは比較タイヤは加速の仕方が違うので正直、短距離で止まるとか、長くなったとかは分かりませんでした。
しかし、とてもよく分かったのが、ABS(アンチロックブレーキシステム)が作動し、タイヤがロックしませんが、ある速度まで下がるとタイヤがロックします。
その時、比較タイヤのなかに「スー」っとひと伸びするタイヤが有りました。
聞くところによると凍結路の交通事故で一番多いのが低速での追突事故。バンパーに当たって凹んだり、傷つける感じの事故です。
そういった事故、じつはコレが原因だったのではないかと感じました。
もちろん、トータル的に早く止まる事は大きな事故防止にもなります。
最後にピタッと止まるか、スーッとひと伸びするかで事故の有無に大きく貢献します。
今回の体験試乗会で一番強く感じたことはコレでした。
今後ASV(アドバンスド・セーフティ・ビークル)が急速に増えてきます。
その衝突被害軽減ブレーキなど強力なブレーキシステムを搭載しています。しかし、地面(凍結路)に接しているタイヤの性能に先ほどの優劣があるようでしたら本末転倒、危険な車になりかねないという事です。
その後、乾燥路面での体感です。
比較タイヤとの大きな差はハンドルレスポンスと揺れ返しです。
レーンチェンジを繰り替えしたり、交差点で同じハンドルの舵角で進入したときの車の曲がり方などです。
これは想像以上に差がはっきりと分かる内容でした。タイヤの剛性不足と言わざるを得ない内容で、8人フル乗車状態では後部座席では大きくロールし気持ち悪くなる感じです。交差点でVRX2でのハンドル舵角で比較タイヤを運転すると1mくらい膨らむラインで曲がります。
この様な事を総合すると運転していて疲れにくく、より安心して走れるスタッドレスタイヤです。ミニバンで左右にロールしたり不安定な車は運転したくないです。まるで夏用タイヤで走っている感じです。
それから、走行音はまったく比較にならないほどの差で、この騒音ではやはり運転していて疲れます。慣れていると「こんなものか」と感じますが、一度静かなスタッドレスを装着すると騒音が出るタイヤは乗りたくないですね。
そのあたりをお客様にしっかりと訴求していきたいと思う試乗会でした。
カテゴリ:タイヤばか
担当者:小林利美