ドライブシャフトブーツが破れてました…
タイヤ交換でご来店されたお客様のお車です。
タイヤを車両から外したところ、ドライブシャフトブーツが破れておりました。
街中を走っているお車で、例えば曲がり角で「パキッパキ」「カラッカラ」と、
今にも壊れそうな大きな音のする車を見かけたことはありませんか?
この大きな音は、
ドライブシャフトの連結部の潤滑油が少なくなり、ゴミや砂などが詰まり、
場合によってはサビで動きが悪くなっているために発生する異音なんですね。
この異音をそのまま放置しておくと、最悪の場合にはシャフトが破壊され、
突然走行不能の状態になることもあるんです。
何故、このような支障が出るのかと言いますと、
ドライブシャフトの連結部を保護している「シャフトブーツ」が破れ、
ブーツ内に充鎮されている潤滑油(グリス)が遠心力で飛散し、
連結部がむき出しとなってしまい、この連結部に砂やゴミなどが付着して噛み込んだり、
雨水にさらされることによってサビまで発生してしまいます。
異物だらけでグリス不足の連結部は、次第に抵抗を持つようになって動きが悪くなり、
金属の異常摩耗も手伝って、少しずつ異音を発してくるのです。
ちなみに…
ドライブシャフトの異音が発生してしまうと、
シャフトごと総交換の面倒な作業が必須になってしまいます。
しかし、シャフトブーツの破れを未然に防ぐことができれば、
シャフトブーツのみの交換で済みます。
つまり、早期発見が余分な費用の節約への道になります。
シャフトブーツは「ゴム製品」なので、いつか必ず消耗して破れてしまいます。
特に、前輪駆動の車はシャフトブーツの動きが頻繁なので、
新車から5年以上経過すれば、いつ破れてもおかしくない状態です。
定期的にシャフトブーツを点検してみて、
ブーツの谷間に大きなヒビが走っているようであれば、
できるだけ早めに交換することをおすすめします。
当店では在庫は置いてませんが、取り寄せで修理できますので、
お気軽にスタッフまでお尋ねください。