スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

オールシーズンタイヤはこんな方にお勧め!

2020年3月11日

いよいよ発売が開始されたタイヤ館で購入できるオールシーズンタイヤ「ファイアストン ウェザーグリップ」

ファイアストンブランドの商品ですが日本においてブリヂストンが初めて本格的に販売を始めたオールシーズンタイヤです。

本国アメリカで実際に販売されていて非常に定評のある商品ですが、オールシーズンタイヤというまだまだ日本では馴染みのないタイヤだけに購入や使用に際しては不安やわからないことも多いかもしれません。

先日のスタッフ日記で商品については少しご案内をしましたが、それを読んだ当店の若手スタッフからも「で、結局何がどういいんですか?」「で、結局どんなお客様にお勧めすればいいんですか?」などと厳しい質問を受けました。

そこで、本日はもう少し具体的にこちらのオールシーズンタイヤ「ファイアストン ウェザーグリップ」がどのような優れた特徴があるのか?また、どのようなお客様にお勧めなのか?をさらに詳しくお話ししたいと思います。

 

「ファイアストン ウェザーグリップのここがすごい!」

 

商品コンセプトは「天候を問わず走行可能な夏タイヤ」

 

 

一年中あらゆる天候に左右されることなく使用ができるオールシーズンタイヤ「ウェザーグリップ」ですが、では具体的にはどのような性能があるのか、どのようなシーンで活躍するのかをご説明します。

 

オールシーズンタイヤを選ぶうえで一番重要視する点はやはり「冬の道路できちんと走れるのか?」「雪の上で走れるのか?」という点に他ならないと思います。 

 

実は冬の路面に対応しているタイヤは大きく分けて3種類あります。

 

・スノータイヤ

積雪路における自動車の走行開始、維持又は停止の際にノーマル(夏用)タイヤよりも優れた性能を有するように設計された冬用タイヤ。

44車やSUV系の新車装着タイヤなどによく使われているタイヤです。

タイヤの側面に「M+S」と刻印されています。

 

 

・シビアスノータイヤ

過酷な積雪条件下の路面においても使用可能な性能を有するように特別に設計された冬用タイヤ。

今回ご紹介する商品を含め、現在国内で販売されている多くのオールシーズンタイヤがこちらに該当します。

タイヤの側面に3PMSF「スノーフレークマーク(シビアスノーマーク)」と呼ばれるマークが刻印されています。

 

 

・スタッドレスタイヤ

積雪路における自動車の走行開始、維持又は停止の際にノーマル(夏用)タイヤよりも優れた性能を有するように設計された冬用タイヤ。

タイヤの側面に「STUDLESS」という刻印がされています。

 

 

と大きく分けて3種類に分類されるわけですが、実は「スノータイヤ」と「スタッドレスタイヤ」には表示する際の具体的な基準はありません。

つまり、各メーカーの独自の判断基準で自社の商品に「M+S」「STUDLESS」と刻印することができます。

しかし、シビアスノータイヤ(3PMSF)はASTM(世界最大・民間・非営利の国際標準化・規格設定機関)という機関で行われる公的試験によって「極めて厳しい寒冷地のスノー路面においても十分な性能であること」を認証されたタイヤでないとその表示をすることができません。

シビアスノータイヤにだけしっかりとした国際規格が存在しその性能が担保されているということになります。

 

 

今回発売される「ファイアストン ウェザーグリップ」にももちろん3PMSF(スノーフレークマーク)が刻印されており、シビアスノータイヤとしてしっかりとした性能が確保されています。

 

では、実際の性能はどのようなものなのか?

下の図を使って違いを説明したいと思います。

 

 

ブリヂストンの夏用タイヤ「エコピアEP150(新車装着タイヤ)」とスタッドレスタイヤ「ブリザックVRX」との比較です。

 

注目すべき点は「氷(凍結路面)」と「雪(積雪路面)」になると思いますが、「ファイアストン ウェザーグリップ」は積雪路面においては優れた性能を発揮してくれることがわかります。

積雪路面といっても様々なコンディションがありますが、主に「新雪」「圧雪」「シャーベット」などの路面ではある程度の走行が可能です。

特に都市部や非降雪地域に多い「シャーベット」の路面において、夏用タイヤはもちろんですが、スタッドレスタイヤと比較しても大きな差はないのかもしれません。

ただし「氷(凍結路面)」いわゆるアイスバーンの場合は圧倒的にスタッドレスタイヤのほうがその性能を発揮してくれます。

北海道、東北、北陸、日本海側の降雪地区で路面凍結が多く起こる地域ではオールシーズンタイヤだけでは不十分です。

また、都市部や非降雪地域でも、ビチャビチャした雪「シャーベット」が翌日に凍ってしまいアイスバーンになるケースもあるので注意が必要だと思います。

 

では、オールシーズンタイヤはどのようなお客様にお勧めで、どのような使用が望ましいのか?ここからはわたくしの個人的な考え方になりますがお話しします。

 

 オールシーズンタイヤをお勧めしたい方はズバリ!

 

①    スタッドレスタイヤに興味はあるが持ってない方、スタッドレスタイヤの維持管理ができない方

②    スタッドレスタイヤを長年使用しているが、ほとんど雪道を走ったことがない方

③    スタッドレスタイヤを持っているができればオールシーズンタイヤに一本化して一年を過ごしたい方

④    冬にいざという時はスノーチェーンを使い過ごしていた方

⑤    静粛性や乗り心地よりも利便性を重要視している方

 

当店ではそんな方々にお勧めしたいと考えております。

 

 まずスタッドレスタイヤを持ってらっしゃらない方、スタッドレスタイヤの維持管理ができない方ですが、スタッドレスタイヤを購入しなくてもある程度冬の突然の降雪に備えることができるという点でお勧めです。そもそも、それほど雪国や降雪地域へお出かけの機会も多くないと思いますし、外したタイヤの維持管理が必要ないので、負担が増えることもありません。

次にスタッドレスタイヤを長年使用しているが、ほとんど雪道を走ったことがない方

せっかく用意して購入したスタッドレスタイヤ、そしてきちんと履き替えを行っているにも関わらず雪の上を走る機会が全くないままの方はこの機会にオールシーズンタイヤへの切り替えをご検討いただいても良いかもしれません。

スタッドレスタイヤを持っているができればオールシーズンタイヤに一本化して一年を過ごしたい方

このパターンの方が一番多いかもしれません。この機会にオールシーズンタイヤを一度試してみるのもいいと思います。ただし、お持ちのスタッドレスタイヤは数年間は万が一の大雪や突然の遠方へのお出かけに備えて捨てずに保管していただいたほうが良いと思いますし、オールシーズンタイヤだけでは不十分と感じた場合はまた以前のようにスタッドレスタイヤで安心して過ごすこともできます。

冬にいざという時はスノーチェーンを使い過ごしていた方

スノーチェーンをタイヤに取り付けることに慣れている方、抵抗がない方はオールシーズンタイヤとチェーンを併用することで突然の降雪はもちろん、あらゆるところへのお出かけが可能になると思います。今までよりも行動範囲が広がるのではないでしょうか?

車の性能、静粛性や乗り心地よりも利便性を重要視している方

一昔前に比べたらオールシーズンタイヤの性能も向上し、夏用タイヤとしての性能も大きく変わらないといわれてはいますが、日ごろから車の快適性能や運動性能、静粛性や乗り心地を強く意識されている方には正直お勧めしません。あくまで車の利便性、使い勝手を重要視する方にお勧めします。

 

また、オールシーズンタイヤは車種との相性もあると思います。

SUV車やフルタイム4WD車、車高の高い車などとの相性はほかの車種よりも良いといわれています。

代表車種:レガシィ・インプレッサ・フォレスター・レヴォーグ・CH-R・ハリアー・ライズ・X-トレイル・ジューク・デュアリス・CR-V・ヴェゼル・CX-3・CX-5・CX-7・デリカD5・SX4・エスクード・ハスラー・クロスビー・キャスト etc

 

またまた長い説明になってしまいましたが、少しでもオールシーズンタイヤに興味がある方はぜひ当店に直接ご相談ください。

お客様のお車の使い方はもちろん、車種、お車の特性などを総合的に判断して最適なタイヤをお勧めさせていただきます。

 

担当者:池田

カレンダー

2024年 5
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

カテゴリ

カテゴリはありません