スタッフ日記

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【意外と知らない?】ナットについて知識を深めよう!

2017年5月15日

皆さんこんにちは!隅内です。

 

今回のお題は、タイヤ・ホイールを生業とする仕事に就いている者ならば必須ともいえる【ナット】の知識について。

 

今やインターネット全盛の時代。「ちょちょっ」とネットで検索すればすぐに調べることはできるのですが、意外と馴染みの薄い(と思われる)サイズや種類について、簡単にご紹介します。

 

【ナット・ボルトのサイズ表示について】

はい、もう私が語ることはないくらい、上の図にて説明がなされてしまっているのですが、サイズ表示で重要なのは「ネジ径」と「ネジ山ピッチ」、そして「2面幅サイズ」です。

 

「ネジ径」は国産車であれば、ほとんどが12mm。しかし、古い軽自動車では10mmだったり、輸入車だと14mmの物があったりと、一筋縄ではいきません。

 

「ネジ山ピッチ」は、国産車だとほとんどが1.5mmもしくは1.25mm。ただ、これもアメリカ車は表記がインチサイズだったりとこちらも複雑です。

 

「2面幅サイズ」は、国産車はほとんどが19mmと21mm。輸入車は17mmや19mmが多いでしょうか。

 

【カーメーカー別のサイズについて】

国産車のほとんどは、上記の表に当てはまります。しかし、最近はOEM供給される車種が増加していることもあり、これに当てはまらないこともあります。

 

例えば、日産デイズ。日産車は基本ネジ山ピッチはP1.25ですが、製造は三菱自動車の為P1.5となっています。

 

【カーメーカー別純正ナット形状について】

こちらも重要なのが、ナット形状。ホイールと接する「面」の形状がキモです。

 

トヨタ・三菱の純正アルミホイールは、ほとんどが「平面座」。

 

トヨタ・三菱のスチールホイールや、日産・マツダ・スズキ・ダイハツ・スバルはほとんどが「60°テーパー座」。

 

ホンダ車は「球面座」。

 

国産車でも、これだけの違いがあるんです。座面形状が違うナットで締め付けると、ホイールの座面を傷めるばかりか、規定のトルク値で締め付けが出来ない為に、走行中に緩んでしまう原因にもなります。

 

 

・・・と、本当にさわりの部分の説明ですが、このナットのチョイスは非常に重要!!皆さんがナットを交換する機会というと、おしゃれ・カッコいいホイールに交換する時か、スタッドレスタイヤをホイール付きで購入する時でしょうか。

 

「なんでわざわざナットを取り換える必要があるの?」という方、実はホイールによって使用できるナットのサイズ・形状が違うために取り換えていたんです!!

 

これで皆さまの知識が少しでも深まれば幸いです。正しいナットの選定は、私たちタイヤ館にお任せください!!

ブリヂストン・ホイールグラフィティ ナットの知識

担当者:隅内