スズキ エブリイ DA17 車高調&4輪アライメント調整&ラテラルロッド取り付け&デフオイル交換☆PART③
PART②からの続きです。
さてさて、当初のご希望の作業は終了しましたが、新車で
ご購入されて、現在の走行距離が約20000kmに到達目前
ということで、ご一緒にリアデフオイルの交換もおススメ
させて頂きました☆
実はエブリイやハイゼットなどの軽箱バンはエンジンが
車体の前側にあり、車を進ませる駆動輪はリアタイヤである
ものがかなり多いのです。
いわゆるF(フロントエンジン)R(リアアクセル)車という
駆動方式になりまして、エンジンで発生した動力をプロペラ
シャフトを介してリアデフが左右のタイヤへ動力を配分しつつ
回転の差を打ち消す役割を担っているのです。
クルマが動く上でメインとなるギアが収まった部品で常に内部で
ギアが動いているため、保護・潤滑のための専用オイルが封入されて
います。
そして、走ればギアとギアが噛み合う際に発生する鉄粉がオイル内に
溜まっていきます。
走行距離2~4万kmほどで定期的な交換が必要なオイルなのですが、
それをご存じなく乗られているオーナー様はかなり多いのではないで
しょうか?
無論、今回のエブリイのオーナー様は重々ご存知で、自分がお勧めすると
「そろそろやるつもりだったから、一緒にやっといて!」
4と二つ返事でご用命頂きました☆
抜けてくるオイルは、まだ低走行のお車なので
そこまで汚れは出ておりません。
でも、鉄粉がオイル内に目に見えて浮遊してる状態
だと、既にギアの噛み合いの妨げになっているという事
なので、キレイな状態で初回交換してあげて悪いことは
何一つありません!!
そして、今回自分がおススメさせて頂いたのがコチラ!
A.S.H PSEギア 75W-90
当店でのメンテ系ギアオイルはコレ一択でございます!!!
鉱物油とエステルを配合して精製された「部分エステル化学合成油」
というカテゴリーに当たります。
100%合成油よりコストを抑えつつも、既に廃止となったAPI規格
のGL-6にも匹敵する極圧性能を有しており、低温時から高温時まで
油膜を切らさないので、ギアの保護性能は非常に高いオイルです!
なので、今回のように新車に近い状態からお使い頂ければギアの
状態を良好に保てますよ~♪
そして最後に車内のエアコンのフィルターも交換します!
コチラは走行1万kmごとの交換がお勧めなので、もう
頃合いですね。
交換致しますのはコチラ!
BOSCH アエリストエコ AE-S06
不織布と活性炭が一体化しているので、高い除塵作用と
消臭・抗菌作用も備えたエアコンフィルタ―です☆
左が装着されていたフィルターです。
うっすらと中心部分が黒ずんでいるのが見て取れます。
純正品は元は真っ白な不織布なので、黒く見えるのは
塵やホコリが目詰まりしたものです。
ハイ!これにて全ての作業が終了となります!!
2日間お車をお預かりさせて頂いてのお承りでした。
お時間を頂き、誠に有難うございます<m(__)m>
担当者:登坂
スズキ エブリイ DA17 車高調&4輪アライメント調整&ラテラルロッド取り付け&デフオイル交換☆PART②
ハイ!足が組み終わりまして、ラテラルロッドによる
リアタイヤの出面合わせ、試乗による異音チェック、
車高の調整が完了しましたので、走りの最終仕上げ
4輪アライメント調整
を実施してまいりま~す!
結局車高はフロントは5cm近く下がったんで、左右共に
進行方向に対して外側にタイヤが向く「トーアウト」状態
が凄まじいことに!!
リア側が出面ありきで合わせたにもかかわらず、左右の
「トー」の差が小さかったので、ソコは一安心です♪
調整はコチラのタイロッドと言う部分で
ナットによるロックを外し、ねじ山が切ってある
ロッドを回転させて行います。
ハイ!フロントの数値はなかなかいー感じに
揃いましたね☆
で、今回は割とガッツリ車高が下がったのと、調整方法が
失礼ながらアナログな感じだったので、ヘッドライトの
光軸もチョチョイと調整します♪
黒いボードにライトを照射し、上辺にマスキングテープで
印をつけます。
今回は車高が下がったことによって照射角度が下がって
しまったものをチョットだけ上げる形です。
黄色く〇を付けた部分が上下の角度調整部なので、この
六角ネジを半時計周りに回すと光軸が上を向きます。
車体内側の調整部は左右になるので、今回は一切さわり
ません。
どちらも半時計周りに1回転させて、ご覧の通りの
照射位置の変化がありました。
余り上向きにしすぎると対向車に喧嘩を売って(笑)
しまいますので、控えめに・・・
コレで足回り関連の作業は完了です☆
アライメント後の試走も問題ナシ♪
減衰は標準よりも若干固めの8段戻し!
車高は気持ーちフロント下がりにセッティングしました!!
まだ、車高を下げる余地は若干残ってますが、
タイヤとフェンダーのクリアランスは大体自分の
指2本分ほど・・・
だいぶ引き締まったんではないでしょうか♪
で、ここからはPART③に続きま~す☆
担当者:登坂
スズキ エブリイ DA17 車高調&4輪アライメント調整&ラテラルロッド取り付け&デフオイル交換☆PART①
足回り交換のご相談に来られたエブリイのオーナー様、
よくよくお話を伺うと、自分が入社するよりずーーーっと
以前からタイヤ館をご利用頂いてるお方でした☆
更によくよく伺うと、今では他地区に異動してしまった
大先輩が担当させて頂いていたそうです☆
偶然にもそんなお話ができて、自分がお世話になった方の
引き継ぎができたみたいで、非常に光栄に思いますし、
何よりオーナー様にはまたタイヤ館をご利用頂きまして
誠に有難い限りでございます<m(__)m>
お取り付けさせて頂きますのはコチラ!
ブリッツ ZZ-R
幅広い車種に対応した、フルスペックお買い得
車高調KITです☆
それと、車高が変動することによって、リアの
ホーシングの位置も変わり、リアタイヤの左右の
出面を調整するための
RS-R 調整式ラテラルロッド
この2点が今回メインのパーツです☆
入庫時の真横からの感じ・・・
オーナー様のご希望は「イケイケ仕様」なのですが
ワタクシどものお承りスタンスとしては、車検基準値内
であるのは当然のことプラス、ブリッツの推奨車高から
逸脱した仕様にすることはできません!
フロントが4cmほど、リアで4.5cmほどダウンする予定
ですが、オーナー様のご要望はもうちょっと下げたい
ご様子・・・
「まぁ、任せるよ!!ヨロシク!!!」
と、仰っていただきました☆
足一式とラテラルロッドです。
ブリッツはリアのバンプラバーやスプリングラバー
もKITに入ってるので、底着きや異音対策も考えられて
るんですね♪
ただ、申し上げておかないといけないのは、純正の足と
比べれば、車高調KITは構成するパーツ点数が全然多い
調整機構を備えた競技用パーツになります。
色々と調整や分解ができるのがメリットですが、利点と
欠点は表裏一体で、純正品と比較して耐久性が落ちるのと、
部品点数が多い=ゆるみや音が生じやすいというデメリット
が出てきてしまいます。
走行性能重視のスポーツ志向のオーナー様と快適性重視の
ドレスアップ志向のオーナー様とで、車高調に対する認識は
結構食い違いがあるというのが経験に基づいた意見です。
コクピット麻生 百瀬店長の受け売りですが
「どんなに快適性を謳っても車高調は元は競技用パーツ」
メーカーの基準値を逸脱しない車高での施工も、耐久性を
著しく損なうのを防ぐためなんです。
今回は、オーナー様も色々といじくり倒されてる方(笑)なので
その辺はもう重々ご承知の上といった感じでした☆
と、前置きが長くなってしまいましたが、交換作業に
入って参ります。
コチラはリアのノーマル状態です。
コチラはショックとバネがはずれてバンプラバーを
交換するところです。
長さも形状もまるで違いますね!
あとは、ショックとスプリングを組んで、締め込みの
際にホーシングにウマを掛け、車重が足回りに掛かる
いわゆる「1G」状態にしてお取り付けします☆
ハイ!リアは作業終了です☆
お次はラテラルロッドの交換に着手します。
黄色の枠で囲んだパーツを交換します!
上が純正、下がRS-R製品です。
ターンバックルと言って両端に長さをロックする
ナットがあり、左右緩めてロッドを回転させると
長さが変わり、ホーシング自体が左右に動くことで
リアタイヤの出面が変動します。
とりあえずは、純正品と同じくらいの長さにして
車体に取り付けます。
コチラは最終的にタイヤを着け、接地させてから
出面を調整します。
では、続けてフロント側に着手しますよ~♪
フロントはリアよりラクチンです♪
先ほどと同様に「1G」状態にして締め込みを
実施します!
ハイ!ピンボケになってしましましたが取り付け完了です☆
だいぶ長くなってきてしまいましたので、
PART②に続きま~す☆
担当者:登坂