車検とタイヤ
2016年7月27日
タイヤの溝には使用限界があり、
残り溝が1.6mm以下になりますと車検に通らなくなります。
写真のようにタイヤの溝には1段高くなっている部分
「スリップサイン」があり、タイヤの摩耗によって
タイヤの表面がスリップサインと一致した状態が
残り溝1.6mmとなります。
しかし、「車検に通る」=「安全に走行できる状態」では
ありません。
本来タイヤの溝は雨の日などに地面とタイヤの間にある
水をかき出す役割を持っています。
残り溝が少なくなるとこの役割が弱くなりますので
タイヤが水の上に浮いてしまい、
道路が濡れていると滑りやすくなります。
残り溝3~4mmほどでもタイヤはかなり水の上に
浮いてしまいやすいので、
安全上使用限界ギリギリではなく残り溝3~4mm程度での
交換をおすすめしています。
また、タイヤの場所によって残り溝が異なる
「偏摩耗」が見られる場合には
タイヤ空気圧の不適正もしくはアライメント
(タイヤの取り付け角度)の不適正が考えられます。
タイヤ交換とあわせてのアライメント調整、
その後の定期的な空気圧調整がタイヤを長持ち
させるポイントになります。