タイヤの交換時期と劣化について
今回は、タイヤについてのさまざまな注意点や事例などを画像付きで紹介します。
同じような事案や心当たりがあれば、ぜひ点検を!
○ 画像の一番左から ○
【接地面の片減り】(一番左)
偏摩耗の中で最も多いのが、この外減り摩耗。
コーナーリング中だけでなく真っ直ぐ走っている時もこの部分に力が偏っているかもしれません。
曲がり方を改善することで軽減される可能性はあるのですが、ホイールアライメント不良により走行抵抗が
生まれていることが考えられますので、次回タイヤ交換の際にはアライメント測定をお勧めします。
過去の走行状況によっては部品の曲がりなども懸念されますし、何よりこの状態ではタイヤがしっかり接地しておらず
メーカーの想定した性能を発揮できない場合があります。
ちなみにタイヤの内側と中心部の溝が残っていても、外側がツルツルの場合車検には通りません。
【ひび割れ】(左から2番目・3番目)
タイヤに関心をもった時、どこかで一度は見たことがあるのではないでしょうか?
このゴムのひび割れですが、温度や湿度・紫外線などによる経年劣化でゴムの柔軟性が落ち、硬化してくると
タイヤは走行中 常に振動しているので、徐々にひび割れが入りやすく、時間によってだんだん深くなります。
走行条件・車の保管条件によって発生の具合は変動しますが、目視で確認できるのでタイヤの劣化状況の
ひとつの目安になると思います。気になったら一度専門店でも診てもらいましょう。
(割れしているタイヤの画像ですが、これは7年経過したタイヤの極端な例ですがヒビはここまで深くなります)
【接触によるサイド部の外傷】(一番右)
縁石などの障害物にぶつけてしまったり擦ってしまったり要因はいろいろ。
タイヤはある程度柔軟性があるので運転中に擦ったぐらいでは気付かないケースが多く、
外壁であるゴムが擦れている程度なら良いのですが、ゴムの中に隠れている骨格のコード類が損傷してしまうと
車重と空気圧を支える力が弱くなり、走行中のタイヤ温度上昇や同じ場所への再接触などによってバーストし
重大事故につながる危険性がありますので、タイヤの横キズに気付いたらすぐに診てもらってください。
たんこぶのように表面が膨らんでいたら特に注意してください!
中のコードが切れ、空気圧をゴムだけで支えている非常に危険な状態です。 (へこんでいる部分は仕様なので大丈夫です)
タイヤで気付いたことは、タイヤ専門店で。
当店では、パンクなどの場合でもその1本だけを見るのではなく全体的に点検させていただいており
交換が必要な場合でも、現在のタイヤの状況を見極めたうえで普段の使い方や不満事をお聞きして
それに合わせたベストなタイヤをオススメしています。
担当者:岡島