サービス事例 / 2021年6月3日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

トヨタ RAV4 乗り心地に違和感

【トヨタ RAV4】
2021年6月3日

先月タイヤの履き替えにご来店いただいた後

クルマの乗り心地が悪くなったという事でご来店いただきました

タイヤを調べてもバランスを確認してもお車の足回りから点検しても

不具合な所は見つかりません・・・(T_T)

走行距離は85000キロ・・・

初年度登録平成18年9月・・・約15年経過・・・

ちょっと試乗をさせてもらうと・・・

明らかに乗りづらい・・・

特にフロントはショックアブソーバーが動いていない乗り心地・・・

まるでスプリングを抜いたような・・・

まさかと思いショックのダストブーツをめくると何故かバンプタッチしています

どう見ても足回りはノーマルです・・・

おそらくショックの中のバルブが壊れてしまいオイルの通路を塞いでしまった?

このままではぴょこぴょこしているし車酔いしそうなので

新品に交換をする事になりました。

純正の車高は分かりませんが交換前はホイールセンターで地面からフェンダーまで約80㎝

それでは交換していきましょう

リフトアップするとショックは伸びるのですが・・・

今回新しくする商品たち

とりあえず外します

分解しても見た目には分かりません (T_T)

ついでにダストブーツも新しく交換します

新品と並べてみました

ちなみに古いショックを押してみると

ロッドが戻ってきません・・・

確かに戻って来ない物もありますが、このショック引っ張ってもロッドが伸びません・・・

押した感触ではオイルやガスは入っている感触はあるけど・・・

組付けました

次に後ろの作業です

この足回りはショックの下側のボルトがロアアームにぶつかる為

単体での取り外しができません

後ろのショックですが右側はオイルが漏れてきていました

オイルに泥やほこりが付着しています

装着します

足回りを交換したら定番のアライメント調整です

測定データは

逆光で見えにくいですが前後共にトーアウトの数値です

アライメント調整しないで乗り続けるとタイヤの偏摩耗に繋がります

それでは調整後になります

基準値の真ん中に調整できました

こちらのRAV4は前後輪のトー角が調整できます

ちなみに交換後の車高はどうなった?

約2㎝伸びました

推測するところ ショックのバルブに不具合が発生しストロークの伸び側に影響

エンジンなどの重量に加え、ブレーキング時などの加重移動によりショックは縮むが

バネの力をもっても伸ばす事ができず、バンプストッパーとショックが密着したまま走行

衝撃を吸収する事ができずに乗り心地が悪化という所でしょうか

リフトアップ時にショックが伸びたのは足回りがフリーになってショックにストレスが

無くなったのとタイヤの重さによるものと思います

これで足回りもリフレッシュできたので、どこか出かけたくなりますね

 

カテゴリ:GTパーツ 

担当者:矢島