スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

冬になると必ず思い出す思い出

2013年11月5日

学生の頃の話です。

1月4日、実家の広島に帰ろうとその日の夜、バイクで出発。

天候があまり良くなかった為、寒さ対策にジャンバーを重ね着していました。

太宰府インターから高速に乗り、走っているうちに門司付近でなんと、

まさかの雪がぱらぱら(>_<)

さっきまでの気温が一気に下がり、寒いから痛いに変わってきました。

雪は降りやまず、手足の感覚が無くなり始めてきました。

上下の服もライダースーツを着てるわけでもなく、雪が降り始めてすぐに、

真冬の高速の寒さを完全にあまくみていた事に、気が付きました。

山口に入ると、さらに気温が下がり電光掲示板には「気温2℃ 凍結注意」って

書いてあるんです。

バイクは直に風を受けるので、おそらく体感気温はマイナス℃。

手足の感覚は無くなり始め、体の震えも止まらず、足をステップに置いているのかも

分からなくなっていました。

雪は降りやまず、とうとう意識まで朦朧としてきました。

これはマズイなと思い、パーキングに入りました。

時間が夜中だった為、食堂や売店が閉まっていて体を暖める手段が無いんです(>_<)

唯一暖かい物と言えば、自動販売機のホットの缶コーヒーでした。

体を震わせながら缶コーヒーを握りしめ、指の感覚を取り戻していました。

そこにトラックの運転手らしき人が来て、「兄ちゃん大丈夫かー」って言ってくれて、

「これで暖まり」ってコーヒーを買ってくれたんです。

「どこまで行くんや」って聞かれ、広島と言うと「えー!」とびっくりしていました。

それもそのはず、まだ半分も来ていなかったからです(>_<)

また走りだしても、すぐにパーキング。

体力的に限界が近づいて来て、また休憩していると「これ飲んでください!」と女の人がコーヒーを。

トラックの運転手の人が「これ飲んでがんばりやー」とコーヒーを。

またまたトラック運転手にコーヒーを。

僕の横に、缶コーヒーが4本も並んでいました。

辛くて、しんどい思い出ですが、たくさんの人の温かさをもらった思い出でもありますね。

優しい人は本当にたくさんいるんだなーと思いました(^o^)

それと、雪の中バイクで広島まで帰ろうとした自分が、バカだったとも思いました(>_<)