TOYOTA アルテッツァ GXE10 リアデフオイル交換 &4輪アライメント調整☆
クラッシュにより左前方より衝撃を
受けてしまったお車です。
とにかく真直ぐ走るようにして
欲しいとのご依頼を頂きました。
さっそく測定・・・おっとぉ!
↓が出るということは(汗)
あー、やっぱりですねぇ・・・
フロントトーの数値がエグイ事に!
そりゃあ真っ直ぐ走りませんわな。
どこまで戻せることやら(恐)
部品の歪みが無いことを祈るのみ!
調整はリアから着手します。
黄色で囲んだ部分がキャンバー
(接地角)を調整するための
偏芯カムです。
コチラはトー(進行方向に対して
の角度)を調整するカムです。
ある程度は揃いましたが、左側の
キャンバーは基準値まで戻せません
でした・・・
部品やボディの歪みが出てる事は
間違いありませんが、オーナー様の
ご希望は何とかアライメント調整
のみで済まされたいとの事…
責任は持てませんが、やるだけ
やらせて頂きますよ!(笑)
リアがきまったら、フロントに着手
します。
黄色く囲んだ部品が「キャンバー」
(接地角)になります。
コチラは「タイロッド」といって
進行方向に対する角度の調整を
実施する部品でございます。
ハイ!調整完了です☆
最初の状態からすると、かなり改善
は出来たんでは無いでしょうか♪
続けて、今回はデフオイルの交換も
実施させて頂きます!
トータルの走行距離は10万kmを
超えております。
オーナー様がお乗りになられて初の
デフオイル交換となります。
外した下側のドレンボルトです。
鉄粉を吸着するためのマグネット
が付いてますが、ヘドロ状の鉄粉
がベットリ・・・
これこそがギアが摩耗した証です!
リアデフの役割はエンジンで発生
させた動力をプロペラシャフトを
介して駆動輪に伝えるのが1つ。
なおかつ車が曲がる際に内輪差と
言ってコーナーの内と外とで必ず
生じる左右のタイヤの回転数の差
を打ち消しながら動力を配分する
というのがもう1つ。
つまり、FR車が走行する上で必要
不可欠な無くてはならない極めて
重要な部品であると言えます!
しっかりとスラッジをクリーニング
し、パッキンも交換致します。
今回交換致しますオイルはコチラ!
A.S.H PSEギア 80W-90
鉱物油とエステルをブレンドし、
「部分エステル化学合成油」
というカテゴリーに当たります。
100%合成油よりコストを抑え
つつも既に廃止となったAPI
規格のGL-6にも匹敵する極圧
性能を有しており、低温時から
高温時まで油膜を切らさないので、
ギアの保護性能は非常に高いオイル
となっておりますです!
最後に挙動確認の試走をします。
数値はどーにかこーにか合わせ
られましたが、ソレはあくまで
数値上だけのハナシ…
走りに影響する要素は様々です。
走ったから解るというワケでは
ありませんですが走らないと全く
解りません!!
とりあえず、足回りからの異音は
無く、動きも60キロ走行では気に
なるところは無さそうですね☆
しかしながらフロントトーのズレ
幅からすると、個人的には一度
アーム類の交換を推奨致します。
タイヤ館 都筑インター担当者:登坂