ハリアー(ZSU60W)「9インチナビ化・ドラレコ取付」
#ハリアー #60前期 #9インチナビ #ドライブレコーダー
愛知県北名古屋市のブリヂストンタイヤショップ 「タイヤ館師勝」
スタッフの岡島です。
さて、今回ですが。。。
以前、部品が入荷して前準備だけしておいた製品の交換日を迎えましたので
もはや「作業内容」と化した、今回の事例は
【画像盛沢山】でお届けします。そしていつもより長めです・・・
これでも厳選した方なんですが (;´Д`)
ハリアー(ZSU60W)「9インチナビ交換と連動型ドライブレコーダー取付」です
当店では以前より
本来メーカー適合の無い、前型”60ハリアー前期型”に
市販9インチナビを取り付けする作業を承っております。
60ハリアーの前期型と後期型
【前期型】は、 平成25年12月 ~ 平成29年6月
【後期型】は、 平成29年6月 ~ 令和2年6月
それぞれ上記の期間中に販売された車両です。
同じ60ハリアーでも【後期型】はオーディオスペースが9インチベース※になり
市販9インチナビのポン付けが可能になっていますが・・・
(※オーディオレス車の場合)
前期型は7インチベースがネックに。
そのため、各ナビメーカーも9インチナビに関しては
後期型のみの適合となっており、前期型は適合外です (´・ω・`)
そんな前期型ですが、なんと抜け道があります!
ある”トヨタ純正部品”2種類と、一部パーツの切削加工により
市販の9インチナビを取り付けることが出来るのです (*´ω`)
以前にも何度か作業を担当させていただいております ▼
作業事例記事バックナンバー
60ハリアー(前期型) 「9インチ社外ナビ・バックカメラ取付」
ハリアー 「9インチ最新ナビ取り付け」
※ この作業内容につきましては 【タイヤ館師勝】店のみ行っている作業であり
ほかの店舗では対応しておりませんので、あらかじめご了承ください
ナビの大きさを、7インチから9インチへ
先述の通り、もはや何回目かの作業となりました~ (´∀`)
今回、商品ご購入と取り付け作業をご依頼いただいたお客様も
以前のこちらの取付記事を見て、お問い合わせいただいたのち
なんと、関西からご来店いただきました!
遠いところから来ていただき、大変恐縮です。
わざわざ何度もご足労頂き、ありがとうございました (´∀`)
今回は、解説付きの画像多めで
取付風景を見ていきましょう。。。
★ 既存のナビを外すためには、まずシフトパネルから
既存の7インチナビにCDやメモリーカードなどが残っていないか確認後
まずはナビ本体の取り外しから始めます。
60ハリアーは、シフトパネル→センタークラスターパネルと外して
ナビゲーション本体(取り付けステー)にアクセスできます。
シフトパネルを外すには、シフト位置をニュートラルに
車両が動揺することの無いよう、車止めもしておきましょう。
スモールランプ(イルミネーション)連動で光る
シフトインジケーターの電源線コネクターがあるので
忘れず抜いてから、取り外します。
★ 作業中のキズ対策しつつ、パネルを外します
シフトパネルのあとは、センタークラスターパネル(化粧パネル)を
手前に引くだけで外れます。
電源コネクターもないので、難しいことはありませんが
勢い余るとセンタークラスターパネルが、ハンドルやワイパーレバーに
当たってしまう可能性があるので、注意は必要ですね (・∀・)
★ Aピラーパネルの脱着は、カーテンエアバッグ車に注意
次は、フロントガラスとドアを挟む柱「Aピラー」
車内側にはテレビアンテナや電源線、ウォッシャー液ホースなどが通っており
見えないように内装パネルでフタがされています。
今回は、地デジアンテナ入れ替えや、ドライブレコーダーのフロントカメラの
配線などがあるので、先にこのAピラーパネルを外しておきます。
しかし、このパネル。
サイドカーテンエアバッグ付き車だと、取り外し難易度が上がります (;´Д`)
理由は次項。。。
★ ピラーパネル裏側に潜む”クセモノ”クリップ
内装パネル取り外し難易度アップの原因は、この”固定クリップ”
本来使用されるクリップは、車両側の穴にはまるだけのタイプですが
カーテンエアバッグ付き車は、展開時の飛散防止のためのフックが付いていて
パネル飛び出しを抑える特殊な形状のクリップが用いられます。
これがなかなかのクセモノ
クリップ根元の左右にある凸部を押しながら引き抜かないと抜けないので
所定の動作で外す、またはクリップを回転させてフックを取ってから外す
などの工程が必要になります。(;´Д`)
60ハリアーの場合、パネル上段と中段にこのクリップが使用されており
上段はクリップ本体を外し、中段はクリップを回しフックを外す
という方法が、最も早くAピラーのパネルを外せます。
これで内装廻りの下準備が完了
これから各 本作業に入っていきます。
◆ ドライブレコーダーのリアカメラ線を引いていきます
まずはドライブレコーダー配線 編
今回ご購入いただいたドライブレコーダー「VREC-DS810DC」
フロントカメラとリアカメラの、前後2カメラタイプのドライブレコーダーで
同じカロッツェリア製品である”サイバーナビ”・”楽ナビ”と連動。
しかも、同梱のHDMIケーブルで接続することで
かなり画質の良い映像をナビ側で確認することが出来ます。
これは大きいですよ!
2カメラなので、後ろにもカメラを設置するため
ケーブルの配線作業から始めていきます。
★ リアハッチ → トランク下 → ドア下と配線
リアカメラ線を、車両前方の本体ユニットまで引いていきます。
線の長さは、リアカメラケーブル3m+中継ケーブル6mの計「9m」もあるので
かなり余裕があります。
そのため、内装パネルの中にケーブルを引きつつ
各ポイントで「ケーブルの余り」を作ります。
ドライブレコーダー線は、割と強度がある方ですが
事故の衝撃などで引っ張られると断線してしまう場合があります。
断線によって、信号が遮断されてしまうと事故の際の
「肝心なところが映らない」などのケースが発生することも・・・
余りを作ること=トラブル対策の一環 なんです (´∀`)
少しでも事故時の不具合が少なくなるよう工夫しています。
★ サイド部(ドア下)を通し、いよいよ前方へ
さて、リアハッチ→トランク下→リアドアと進んできましたので
このままドア下の既存線配管を通し、一気に前方まで向かいます。
ここも、先述の通りケーブルの余りを作りつつ
”既存配線の内側”を通し、外側からの衝撃に対する
カメラケーブルの”緩衝”と”保護”を意識した配線作業をしています。
★ 助手席下からダッシュボード裏へ
リアカメラ配線もここまできました。
終点はこの先、グローブボックスに設置予定の本体ユニットなので
ここまで通したらこの作業はいったん終了です。
◆ 既存部品・配線との置き換え作業
次は、フロントガラス上部に配置する各部品の設置準備です。
これが結構大変であったりします。
前回取付店の、お店や人のやり方によっては、かなり時間がかかるケースも。。。
★ 純正フィルムアンテナ&ケーブルの撤去(たいへん)
今回はナビ載せ替えのため、アンテナ線などは新しいものに入れ替えるので
古いナビに繋がっていた地デジアンテナ・GPSのアンプとケーブルはお役御免。
というわけで、まずは撤去作業です。
純正ナビの配線作業はかなり深い位置を通していることが多く
撤去には時間がかかりますね~ (;´Д`)
フロントガラスからAピラーを通り、何とカーペット下を通ってました!
そのため、遮音断熱用のスチロールシートまで捲りました。。。 (´・ω・`)
★ 撤去後は、各部品を配置して取り付け
既存配線の撤去が完了したら
同じように新規ケーブルを通しながら各ポジションに配置。
ガラスを脱脂処理して、新しいナビに同梱されているフィルムアンテナを貼り
ドライブレコーダーのフロントカメラも定位置に取り付け。
今回取り付けする、カロッツェリア楽ナビ「AVIC-RQ720」の
GPSアンテナは”置き型”なので、助手席側ダッシュパネル奥に設置しました。
このあと、各ケーブルをグローブボックス裏とナビ裏に集約させたので
大きな配線作業は、概ね完了ですね! (´ω`)
◆ ナビ本体に、9インチナビ用ステー類を組み立てます
最後のナビ本体取り付けの準備に入っていきます。
さて、今回とっても重要なのがこのステー群の組み立てです (;´∀`)
本来適合の無い、60前期ハリアーに市販9インチナビを取り付けるのには
この”トヨタ純正部品”が必要なんですよね~
組み立て工程は次項。。。
★ 9インチナビとエアコンパネルで、一体型になります
もう何台目かわからないので、組み立て手順は慣れたものですが
毎回違う種類のナビを取り付けているので、一応取付位置に差異が出ないか
仮組み・仮当てをしてから、本組みをしています。
通常の7インチナビでは、ナビ本体とエアコンパネルが別になっているのですが
9インチ化すると、このようにステーによって一体型となります。
なお、エアコンパネル上部の出っ張りが、ナビ枠と干渉していたので
あらかじめ仮組みしてみて良かったです。
出っ張りを切削加工して組み直しました (´∀`)
★ センタークラスターパネルの比較
ちょっと余談ですが、今回9インチ化に伴い
センタークラスターパネルも9インチ用に新品です。
元々の7インチナビ用のパネルと比べて、左右の枠の太さから違いますね~
ちなみにこのまま9インチナビが収まるわけでなく
先日加工したナビ枠をはめて、はじめてきれいに収まります。
★ 接続ケーブル類の準備でラストスパート!
ナビ本体は、所定の位置にはめ込み取り付けるだけになりましたので
最終ナビ裏への配線集約作業です。
楽ナビの接続に必要な「車種別配線キット」や「変換ケーブル」などは
ここで接続し、通し忘れたケーブルがないか確認します。
★ ドライブレコーダーの集合ユニットも取り付けます
ナビとの接続と連動の準備が出来ましたので、ダッシュコンソールボックス内へ
ドライブレコーダーの本体ユニットを設置し、各ケーブルを接続します。
なお記録用のSDカードが付属していますが、本体には入っていないので
動作前に入れておくようにしましょう。(ちなみにとても入れづらいです・・・)
今回、オーディオソース用のUSBメモリなどが接続できるように
USB延長ケーブルもあるので、一緒にグローブボックスに入れておきました。
★ パネルや部品を元に戻してセッティングして、作業完了!
あとはナビゲーション本体裏にすべてのケーブルコネクターを接続し
ナビ本体を固定→センタークラスターパネル・ナビ枠パネルを設置
さいごにシフトパネルを元に戻したら、作業完了です!
作業完了後は
・ナビと連動する製品などの接続状態の確認
・ドライブレコーダーカメラの角度調整と映像確認
・ナビ本体のセッティングや連動の設定
なども行いました・・・が、今回は問題が発生!
取付完了の安堵も束の間・・・まさかの”問題発生”とは?
流用している純正バックカメラの映像がまったく映りません!
信号が出ていないようで、画面は真っ暗のまま
かなり右往左往することに。(∀・;三;・∀)
再度調べていくと・・・
純正バックカメラが流用できる純正コネクタ変換ケーブルを使用しているため
カプラーオンで使用できると思いきや、アース処理が必要との事。
(思い込みって良くないですね・・・)
というわけで
変換ケーブルの黒ケーブルをGND処理し再度テスト。するも
信号は出るようになり映っているものの、今度は映像が乱れる・・・(´;ω;`)
・
・
・
色々試行錯誤し、カメラ設定を再セッティングしたら無事映りました。
長かった・・・(´・ω・`)
更なる問題も
実は、入れ替え前のシステムに純正ナビ連動型ETCがついており
市販ナビに入れ替えたことで、電源供給が絶たれ使用不可に。
急遽再来店いただき、再利用できるよう配線処理し
これまで通り電源も入り利用できるように。
お客様には、何度もご足労頂き本当にありがとうございます。 (;TДT)
問題は発生したものの、自身にとっても勉強になりました。
◆◇◆ 作業を終えて ◆◇◆
お客様にとってまだ納車されたばかりで、さっそくの9インチ化。
いやー何度つけても、やっぱり大きい画面は良いです!
取り付けさせていただいた「楽ナビ」も、発売されたばかりのモデルですし
連動ドライブレコーダーも含めて
運転の快適性はグーンとアップしたのではないでしょうか。
これから、長く快適にお乗りいただければと思います (´∀`)
今回は、ナビ・ドライブレコーダー製品のご購入と
作業のご依頼、誠にありがとうございました!
60ハリアー前期の、市販9インチナビ取り付けは
「タイヤ館師勝」まで。
9インチ化に必要な”純正部品”が出るうちの、期間限定作業です。
該当する部品が廃番となり次第終了となります。
ご検討中であれば、該当部品が注文可能かお調べいたします。
まずはご相談ください!
※ 前型60ハリアー(前期型)に社外9インチナビを取り付ける場合
いくつか注意点と製品・取付上の仕様があり、事前にご了承頂く必要がございます。
なお、先述の通り取付に必要な部品類が廃番になり次第、受付終了となります。
詳しくはスタッフ岡島までお問い合わせください。
作業をご依頼の際は【WEB予約】がオススメです ▼
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待ち時間がどれだけかかるか不安!
と不安の方には、WEBオンライン予約がオススメです。↓
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ご来店・作業をご依頼いただく日時を指定していただき、来店するだけ!
(※一時、前の時間の作業が遅れている場合は少々お時間を頂く場合もございます)
待ち時間が最小限になり、ご予定も立てやすくなるのでオススメです ♪
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その場合は、タイヤ館師勝 (TEL:0568-24-2345) まで、気軽にお電話ください。
タイヤ館 師勝
住所:481-0013愛知県北名古屋市二子松江28-1
カテゴリ:用品関連
担当者:岡島