すごくないっすかシリーズ2
おまたせしました。
私が勝手に思う「すごい」を紹介するシリーズ第二弾です。
今回はモーターレースにまつわる話です。
モーターレースと言えばまず車のレース、F-1、インディーなど、
そしてバイクのレース、MOTO-GPなどが、パッと思いつきます。
私も小学生の時に鈴鹿へF-1を見に、父に連れて行ってもらいましたが、
鈴鹿の裏ストレート(西ストレート)を走り去るあのスピードとエンジン音は、今でも
忘れないくらい「すごい」と思いました!
が、さらに上を行く「すごい」レースが、飛行機のエアーレース、
レッドブルです。
一つ違うのは全機でよ~いドン、ではなく一機一機のタイムトライアルによるポイント制と言う事です。
さすがにまとめて飛べば、絶対死者が出ちゃいますよね(>_<)
レースは、海上に設置された高さ20メートルのパイロンのゲートを通過すると言うもので、つまり海面から20メートル以下を飛ぶという事です。
飛行機でも、ゆっくりな速度なら分かりますが、レースです。
機体は早く飛ぶ為だけに改造された物、そのスピードは400キロに迫る速度です。
さらに、パイロンとパイロン(ゲート)の広さは13メートル。
機体の翼幅は8メートル、と言う事は左右たったの2.5メートルしかないんです。
幅8メートルの機体で、13メートルの広さ、海面から20メートル以下、
それを時速400キロ近いスピードで通過するんです。
すごくないっすか!
飛行ラインを修正しようにも、1秒に100メートル飛び、一回転するのに1秒かからない、機体をコントロールする訳です。
すごいのが、レッドブルパイロットの一人が、こう例えています。
「時速350キロで、車の車庫入れをやれ。と言われたくらいの恐怖だった」
パイロンは空気で膨らまされた物で、翼が接触しても破れる仕組みになっていますが、
10数メートル下は、まず即死です。
まだすごいのが、Gです。
F-1で4G程度、それに対し旋回時は遠心力により最大12Gがかかるというのです。
例えば、体重60キロの私が12Gがかかると720キロになると言う事です。
もちろん720キロの体重を支える事は不可能ですね。
プラスこれに縦方向のGが加わるんです。
海面スレスレから、最短コースで旋回するには、一気に上昇し半宙返りに近い状態で
旋回しないといけないので、上半身の血液が重力によって下半身に行き、
訓練を受けていない一般人なら、旋回開始直後にコクっと気絶してしまうでしょう。
その限界ギリギリの旋回から、一気に急降下し上記にあるパイロンに350キロを
超えるスピードで突っ込む訳ですので、尋常じゃないですよね。
担当者:たけち