新エアコン冷媒ガス 「R1234yf」 について
愛知県北名古屋市、mozoワンダーシティさん北600mのところにある
タイヤ館師勝です。
晴れの日、外の気温は35℃以上・・・
エアコン真っ盛りの時期ですね。
当店でも、エアコンシステム(オイル)添加剤や、エアコンフィルター
車内&エアコン消臭・除菌サービスが人気です。
そんなカーエアコンでも、現在話題になってきているのが
新冷媒ガス「R1234yf」
近年の新車で、次々採用されてきています。
90年代中旬から2019年頃までのエアコンシステムでは
主に「R134a (HFC-R134a)」という冷媒ガスが使用されていました。
地球環境保護対策として、代替冷媒が開発されていましたが
そこに登場したのが、R1234yf (HFO-1234yf)
温暖化係数が、R134aが1410に対してR1234yfは1以下と
環境にやさしいものになり、一応大気開放も可能なガスのようですが「可燃性」なので
整備の際は、今までと変わらず専用回収機で回収した方が良さそうです(´・ω・`)
とはいえ、特性はR134aと似ているR1234yfですが
大気開放しても大きな問題ではないほど環境には良くなったみたいですね!
1台1台についているエアコンも、車の台数は増え続けているので
少しでも有害性が低くなれば、大きな環境対策にもなります!
さて、自分の車はどっち? となった時に、調べる方法ですが
自車に使用されている冷媒システムを確認するにはボンネットを開けましょう
ボンネット裏にエアコンシステムの表記シールが貼ってありますね!
これは使用される冷媒ガスに関係なく付いています。
よく見ると、冷媒ガスの切り替えに伴いコンプレッサーオイルも変わっており
PAGオイル (ND12)オイルが入っています。
これまでのR134aのコンプレッサーオイルには、PAGオイル(ND8)や
また、ハイブリッド・EV車用には絶縁性のあるPOEオイル(ND11)が使用されていますので
オイルもこれまでと互換性はありません。
R1234yfとR134a
基本的に互換性はないので、R134用のツールの誤装着の心配はないようです。
エアコン添加剤などを扱う当店など、お店が気を付けていかなければならない部分ですが
チャージングバルブが大きくなり今までのR134a用ジョイントは合いません。
互換性がないこともあり、R1234yf関連製品を取り扱う場合は専用品が必要となりますので
誤って使用してしまったり、他のガスやオイルが混じることは無さそうですね。
配管自体はR134aと似ています
これはRAV4の、エアコンシステム低圧側と高圧側のホースです。
見た目はあまり変わりませんが、ホースにセンサー(?)が接続されていますね。
ジョイントキャップも形が変わっています。
R12→R134aの代替の際も見た目はほとんど変わらなかったので
あの時代で、すでにカーエアコンの配管は完成されている感じがしますね (´ω`)
さて、R1234yfは環境にやさしくなり良いことづくめな一方、R134aと比べて
「非常に高価」だそうです。
まだ採用されて間もないですからね・・・
ですが、JATMA 日本自動車工業会では、2023年までにすべての新車での
採用を目標にしてるとのことですので、これから普及していけば
価格は下がっていくものと思われます。
当店では、R134a用エアコン添加剤取扱いしておりますが
当然のこと、新規格R1234yfや、~90年代前半までの旧規格R12の冷媒システムには
対応しておりませんので、ご注意ください。
新冷媒ガス「R1234yf (HFO-1234yf)」のお話でした (´-ω-`)
カテゴリ:作業・商品情報
担当者:岡島