スタッフ日記

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この時期に欠かせないカーエアコンのお話 (ちょっと長話)

2016年7月17日

愛知県春日井市、国道19号線沿いのタイヤ館春日井です。

雨の多い時期もいよいよ終わりに、これからは猛暑猛暑の日々が続きそうです。

そんなときに欠かせないのがカーエアコン、すでに5~6月から使用している人も多いかと・・・

カーエアコンは、完全に固定されて稼動する家庭用エアコンと違い

クルマの振動やエンジンの振動や高温などに晒され、とても過酷な状況で稼動しています。

なので長い年月使用していると突如 「エアコンが効かない・・・」 なんてことも。

その理由はさまざまですがいくつか例を挙げると・・・↓

○ エアコン不良事例・原因○

・エンジンなどの振動がエアコンの配管にも加わるのですが、当然メーカーも振動を受ける前提で

 設計を行っているため、配管の継ぎ目などにゴムのOリングなどをかませて余裕を持たせて

 いるものの経年劣化でひび割れなどが起こりリーク(ガス漏れ発生)する

・エアコンガスが通る高温側の配管と、減圧されたガスが通る低音側の配管に

 点検補充用の口がありますが、そこに設置されるバルブも劣化すると

 うまく封をする役割が果たせず圧が掛かったときにガスが逃げてしまう

・圧縮され高温になった冷媒ガスを冷やすラジエター的役割を持つコンデンサも

 車両の最先端にあるため飛び石などで割れて小さい巣穴ができガスが漏れてしまう

などなど、これらは一例で挙げればキリがありません。

エアコンが効かない場合は「エアコンのガス漏れ」の可能性が高いので

ディーラー・販売店などで点検を受けることをオススメします。

因みに、画像の点検状態のメーターはほとんどガスが入っていない状態のものです。

左から低圧・高圧、どちらも圧がなくメーターの針が下がってしまっています。

所有者の方の話を聞くと「今年急にエアコンが効かなくなった」との事なので

配管割れによるガス漏れの原因が高いので、販売店で見てもらうことをおすすめしました。

ただ、ガスは入っている場合でも効きが若干悪くなるケースがあります。

クルマのエアコン配管の中にはガスの他にエアーコンプレッサー潤滑用のオイルが少量入っていますが

これも年数が経ち古くなってくると潤滑性能が落ちる・配管の中で汚れが詰まることで

コンプレッサー性能が落ちることによりエアコン自体の性能が落ち、効きが悪くなります。

当店ではエアコン用オイルの取り扱いがございますので、

「効かないまではないけど、効きが弱くなった」と感じている方は是非ご相談ください。

担当者:岡島