ハイエース 「アライメント調整」
愛知県北名古屋市、タイヤ館師勝 スタッフの岡島です。
当店では、車軸の角度メンテナンスである、アライメント調整作業を
承っております。
タイヤを交換するだけでなく、タイヤの状態をチェックして
より良い減り方に導く作業でもあります。
今日の事例紹介も、バン車両のアライメント測定・調整作業。
車種は、トヨタ・ハイエースです
事故修理後に、最終調整としてご依頼いただきました。
聞けば まっすぐ走らない との事。。。
ご相談を受けつつ、車両を確認すると・・・ んんっ(`・ω・´)違和感!
ホイールハウス内でのタイヤの取付位置に左右差がありました。
どういうことかというと・・・
こんな感じです!
ちょっと見づらいかもしれませんが、フロントタイヤの右側と左側で
フェンダーの隙間の量に差があります。
つまり、隙間の小さい左側のタイヤが車両の前方に寄っているため
ホイールベース(前のタイヤから後ろのタイヤまでの距離)の長さに
左右差ができてしまっている状態です。
変化量や、他の角度などによりますが、まっすぐ走らなかったり
左右どちらかに車が流れてしまう原因になります。
つまり、さきほどお客様がお困りだった 「まっすぐ走らない」
状態に合致しますね!
ただ確定ではないので、ひとつのポイントに置いて測定と調整をしていきます。
ハイエースの調整箇所はフロント左右で計6箇所
今回は、ホイールベースに左右差があるので、原因になっている
キャスターを調整していきます。
測定した段階での、左右のキャスターは
右側が2°15、左側が3°20
右側はほぼメーカー指定基準値で、左側は1度以上ズレが生じていました。
それでは調整していきます。
ハイエースのキャスター調整機構のしくみ
黄色矢印のバーであるコントロールアームを前後に引っ張る・押すことによって
水色矢印のロワアームが動き、キャスターの数値も変わります。
調整量が過度の場合、キャンバー角やトー角も変化することもありますし
キャスターは、調整のたびにキャスタースイング測定が必要なため
微妙な調整毎に測定を何度も繰り返しながら、左右揃えていきました。
調整終了後の試走で、しっかりまっすぐ走るようになりました!
事故の際は、どこの部品がどのように変化しているか
部品交換だけでは見えてこないところもありますので
サスペンション、またはその周りの部品を交換した場合は
アライメント調整も行いましょう!(`・ω・´)b
カテゴリ:アライメント関連
担当者:岡島