カプチーノ(EA21R)「ミッションオイル・デフオイル交換」
♯カプチーノ ♯EA21R ♯ミッションオイル ♯デフオイル ♯TOTAL
愛知県北名古屋市のブリヂストンタイヤショップ 「タイヤ館師勝」
当店はmozoワンダーシティさん東側の道を
北へ600m進んでいただいたところにあり
ファミリーマートさんの向かいにございます!
今回は再び平成ABCトリオの”C”
前回のエンジンオイル交換に続きまして、同じ油脂類である・・・
スズキ・カプチーノ(EA21R) 「ミッション・デフオイル交換」です
少なくなりました、MT車の
ミッションオイル交換とデフオイル交換です。
以前、エンジンオイル交換やクイックエバポレーター洗浄などで
作業させていただいた、EA21Rスズキ・カプチーノ後期型ですが
今回はミッションオイル交換とデフオイル交換作業をします! (`・ω・´)
実はこの車では2度目です。
こちらのミッションオイルを使用します
使用するミッションオイルは
「 TOTAL - ZZ-X TRANSMISSION FR 75W-90 」
【TOTAL】というオイルメーカー
「TOTAL」の読み方はトータルではなく、”トタル”と読みます。
あまり聞いたことないメーカーかもしれませんが
現在は、”トタルエナジーズ”の潤滑油部門で
【elf】(エルフ)というオイルブランドとともに
各種オイルや潤滑油の開発・販売を行っています。
トタルとエルフは、モータースポーツ業界では有名で
ラリーファンなら赤いトタルカラーの
WRCカーのシトロエンでお馴染みですね (´∀`)
そして
デフオイルは写真に収め忘れてしまいましたが (;´Д`)
「 Castrol - TRANSMAX MANUAL 80W-90 」 を使用。
トランスミッション&デファレンシャル兼用オイルです!
【Castrol】というオイルメーカー
読み方は「カストロール」
イギリス発祥の潤滑油メーカーで、現在はBP Castrol K.K.という会社の元
国内でも、カストロールブランドにてエンジンオイルなどの
自動車用の潤滑油を企画開発販売を行っています。
ガソリンスタンドや、自動車部品・グッズの量販店などでも取扱いがあり
モータースポーツでも有名なので、一度は目にしたことがあると思います。
どちらもお求めやすい価格帯のスタンダードグレードオイルですので
ハードな走行をしない、街乗りだけの使用でしたら
油膜切れなどの心配もないので問題ないですね♪
本来、ワコーズRG 75W90を使用する予定でしたが
現在オイルが生産・入荷未定状態のため、こちらのオイルにて交換します。
では、まずはミッションオイル交換から参りましょう!
ミッションオイル交換の注意いろいろ
カプチーノのミッションオイル交換は、車体下のセンタートンネルを塞ぐ
カバーを外すことで作業が可能になります。
10箇所のボルトを外すので少し大変。戻す時も大変なケースがあります。
そして、ミッションオイルの交換は
ギヤーが収まっているミッションケースの「給油口」ドレンボルトと
「排出口」ドレンボルトの2箇所から行います。
読んで字のごとく
「排出口」より古いオイルを抜き取り、「給油口」から新しいオイルを入れます。
こういった2つのドレンがあるオイル交換の場合
必ず守らなくてはならない鉄則がありまして・・・
それは
先に給油口ドレンボルトを緩めるor取り外してから
排出口ドレンボルトからオイルを抜きます。
この手順を踏まずに先にオイルを抜いてしまうと・・・
万が一、給油口のドレンボルトが固着して緩まないなどのトラブルがあった場合
抜いた分のオイルを入れることが出来なくなってしまいます。(;´Д`)
マニュアルトランスミッションに限ったことではなく
CVTFやATFなど、オートマオイルの交換でも同様の2つのドレンがあれば
トラブル回避のために、この鉄則が適用される作業です。
かなーり昔より伝わる交換手順ですので
車の新しい古いに関わらず、絶対に守りましょう。 (´ω`)
ドレンボルトが注意ポイント
昔の車あるあるのドレンボルト
もうボルトというより”イモネジ”ですね (;´Д`)
排出側のドレンボルトの内側には磁石がついており
オイル内に混じった金属粉をキャッチしてくれるので
鉄粉量(汚れ)の確認が可能です。
給油側のドレンボルトには磁石がついていないため
間違えないように気を付けましょう (´・ω・`)
ドレンボルト取り付けの際は、オイル漏れ防止のために
シールテープを巻いておきます。液体パッキンでも可。
さて、このドレンボルト。。。
画像でわかる通り、ボルトの頭に傘がないため
奥に当たらない限り、どこまででも締められてしまいます。
しかし、締めすぎはとっても危険!
ドレンボルトがミッションケースより硬いため
当たりに気づかず締め付け続けると
最悪ミッションケースが割れてしまいます。(;´Д`)
次にご紹介するデフオイルのドレンボルトも同様ですが
ドレンボルトの締め付けは
ボルトの頭が、3mmほど飛び出した状態がベストです (・∀・)
ミッションオイルを給油していきます
さて、恐怖のドレンボルトのお話が済んだところで
先述の通り、排出口のドレンボルトを取り付けたら
新品のミッションオイルを給油していきましょう!
カプチーノのミッションオイル量は、前期後期ともに 1.06L です。
当店では、ミッションオイル給油機があるので
規定量のオイルを入れ、レバーを振って給油していきます。
余談ですが、給油機のレバーの動作はオイル粘度の抵抗を受けるため
粘度の硬いミッションオイルだと、かなり重くなります (;´Д`)
給油後、規定量付近では給油口からオイルがあふれ出すので
ドレンボルトをサッと戻し、締め付けを行い完了!
ミッションオイルの交換作業が終わったら
最初に取り外したセンタートンネルカバーを元に戻して終わり。。。
なんですが
ボディの状態によっては、酷使がひどくボディのねじれなどがあると
カバーのボルト穴が合わなかあったりすることもあります・・・
社外サスペンションや、ハイグリップタイヤの装着はボディへの
ダメージも強いので、カバーは取り外す前の状態も把握しておきたいですね
次はデフオイル交換です
お次はデフオイルを交換
デフオイルの交換はなかなか大変!
ドレンボルトの形状などは、ミッションオイル側と同じなので
気を付ける部分は一緒ですが、デフケースがサブフレームの前ギリギリに
設置されているので、工具によっては入りません。
ドレンボルトを外せても、交換機材の給油ホースが入らないと
交換が難しくなってしまうため、必ず先に給油口のドレンボルトを外し
ホースが入るか確認してから、デフオイルを抜きます。
結構知恵の輪になるケースもありますし、無理やり突っ込むと
デフケース内側のネジ部を傷める可能性もありますので
気を付けましょう (´ω`)
しかし、ここはスタッフ岡島も、カプチーノ乗り9年なので
もはや楽勝!!!
とはなりません。 毎回少し苦戦しますね・・・(´・ω・`)
さて、先ほどの手順通りにデフオイルを排出しドレンボルトを締めたら
新品のデフオイルを給油! 油量は0.8Lです。
ミッションオイルの1.06Lと、デフオイルの0.8Lなので
ミッション&デフ兼用オイルなら2L缶ひとつで両方賄えるのが
カプチーノの良いところですね♪
最後に、給油口のドレンボルトを締めつけて作業完了!
このころには、ピットがミッションオイル独特のニオイに包まれてます (;´Д`)
以上、ミッションオイル交換とデフのオイル交換でした。
スズキ・カプチーノのミッションオイルとデフオイルの交換は
タイヤ館師勝、スタッフ岡島まで! (*´∀`)
ミッションオイル交換は、ご依頼いただく数は少ない作業なのですが
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カテゴリ:メンテナンス関連
担当者:岡島