サービス事例 / 2017年8月14日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

スイフトいじくり日記

2017年8月14日

どうも、櫻井です(^_^)/

皆さん、いかがお過ごしですか?

 

今日は不定期開催しております、櫻井の愛車『スイフトスポーツ』のいじくり日記です!

今日交換した部品は、『サーモスタット』といわれる部品。

写真の右が『純正品』、左が『アールズ』さんが発売してます『ミドルテンプサーモスタット』です。

 

その前に、『サーモスタット』って何ぞや!?って話から(^_^)

クルマが好きな方なら一度は耳にするようなワード(ローテンプサーモとかね☆)ですが、一般の方には馴染みのない部品ですよね。

 

簡単に言うと、エンジンの中を流れてる『冷却水の温度調節をしている』部品です。

役割としては、エンジンを適温まで温めるのを早めるためにあります。

 

エンジンの中を流れる冷却水は、ウォーターポンプという羽の付いた循環機で強制的にラジエターという熱交換器に送られ冷やされます。しかし、冷却水がずっと流れっぱなしだとエンジンが冷え切ったままになり、エンジン本来の性能を発揮できないばかりか、ヒーターをつけても冷風しか出ない事に(涙)

 

そこで登場するのが、サーモスタット。

こいつはエンジンとラジエターの間にあって、エンジンが適温になる為に冷却水の流れを制御しているんです。この部品が壊れ、『開きっぱなし』になると、上に書いたようにエンジンと冷却水が十分暖まる前にラジエターで冷却されますので、冬場なんかはとても寒い車内で、凍えながら運転しなきゃいけません。

逆に『閉じっぱなし』になると、冷却水が高温になってもラジエターに冷却水が流れず、オーバーヒートの危険があるんです。

 

 

装着画像はこんな感じ♪ 写真の真ん中に逆三角形の突起が見えますか? これがサーモスタットです。

スイフトスポーツは、サーモスタットがアッパーホースの根元(エンジン側)に装着されているので、いったん冷却水を抜きます。(このときアッパーホースも外せばよかった・・・のちに悲劇が) 抜き終わったら、サーモが収まっているケースを外す為10ミリのボルトを3箇所外します。 漏れ止めのパッキンの影響(?)でなかなか外れませんので、ゴムハンマーなどでケースの周りを叩いていくと外れやすくなりますよ!

 

ケースが浮いたので、手で外そうとしたその時!!

アッパーホース内の冷却水がジャバ~~(゜д゜;)!!

滴る冷却水・・・独特のあま~い匂いを漂わせながら・・・クルマの下には青い水たまり・・・

(ー_ー;)ヤッチマッタ・・・

 

まぁ、そんなトラブルもありましたが、無事部品を交換しました。 あとは外したケースやらボルトを元に戻し、ラジエターに冷却水を充填し、エンジンをかけエア抜きをして完了です。

 

 さて、今回装着したサーモスタット。『アールズ』というメーカーで販売している『ミドルテンプサーモスタット Aタイプ(スポーツ走行向け)』になります。 開き始めの温度が75度・全開温度が88度で、純正と比べると開き始めで-13度・全開で-12度となっております。(スペックについてはアールズさんのHPを参照しました)。

 

ちなみに、Bタイプ(ストリート走行向け)もありましてこちらは開き始めが78度・全開温度が92度となっています。(こちらのスペックもアールズさんのHPを参照)

 

今回、Aタイプを選んだ理由としては下手ですが、スポーツ走行を嗜むので(笑) また、水冷式のオイルクーラーがスイスポには付いているので、早めに冷却が始まればエンジンオイルの温度も気持ち下げられるのではないか?・・・という理由です。

 

だって、元気にスポーツ走行していると、油温が130度近辺になるんですもん!! これでは、良いオイル使っていても劣化が進みますよね(^^;コマッタ・・・

 

なので、この状態で様子を見て、ダメならオイルクーラー導入ですね(笑)

 

では、また次回の『スイフトいじくり日記』でお会いしましょう!!

 

担当者:櫻井