さぁ～終盤に突入して参りましたタイヤ勉強会ですが、今回はＨｏｗＴｏインチアップの２回目！インチアップのルールに関してです！！

インチアップと言っても装着出来ればそれでＯＫって訳ではありません！！ちゃんとルールがあるのです！！今回は法的な難しい話を簡単に噛み砕いてご紹介させて頂きますね！（汗）

まずインチアップを行う際に一番重要な事は、純正装着のタイヤとインチアップしたタイヤの直径（外径）が近似値であるって事です！厳密には動的負荷半径で＋１％～－３％が法的範囲となっております！が、そんなの計算するのは非常に面倒です…なんで！純正装着タイヤの外径をまず確認して（タイヤのカタログに必ず記載されています！）それに見合ったタイヤを選んで行く事が重要です！！これを守っていかないとスピードメーター・トリップメーターの値がメチャメチャになってしまうばかりか車検にも通らないお車になってしまいます…

ここで例をひとつ！ブリヂストンのスニーカーＳＮＫ２で１９５／６５Ｒ１５というタイヤサイズをお履きのお車を１７インチへインチアップしよう！って事になりますと、カタログでその外径が６３１ミリという事がわかります！そこで１７インチのタイヤで近似値の外径の物を探します！そうすると同一銘柄のタイヤで２２５／４５Ｒ１７が外径６３２ミリ（外径対比＋０．１％）でベストマッチ！次に近いのが２１５／４５Ｒ１７で外径６２４ミリ（外径対比－１．２％）あたりとなるでしょうか！！どうです？カタログは便利でしょ～！私達も手放せません！！（笑）

次に重要なのがロードインデックス！つまり最大負荷荷重です！一般的にインチアップすると最大負荷荷重は減少してしまう方向なのです！例えば先程の例題のタイヤでみてみると、ＳＮＫ２の１９５／６５Ｒ１５のロードインデックス表記が９１となっております！これはタイヤ１本あたり６１５Ｋｇの重量に耐えうるって事を示しております！（これもカタログにバッチリ載っていますよ！）

これをインチアップでの使用を想定するタイヤで見てみましょう！ＳＮＫ２の２２５／４５Ｒ１７はなんとロードインデックス９１で同じです！つまり安全面でも車検面でもＯＫって事ですよね！！さて２１５／４５Ｒ１７は…あれ…ロードインデックス８７（５４５Ｋｇ）しかありませんね…これでは先程の外径があっていても適正とは言えません…（涙）

しかしここまでシッカリ勉強されたて来た皆様ならお気付きになられたのではないでしょうか！？そうなんです！！その為にＸＬ（エクストラロード）規格のタイヤがあるのです！！ＸＬ規格の２１５／４５Ｒ１７で例えばＰｌａｙｚＲＶ　２１５／４５Ｒ１７のタイヤを見てみましょう！ほらロードインデックス９１です！！さすがＸＬ規格！これでインチアップも安心ですよね！！

次に取付したタイヤ・ホイールがお車に接触しないって事です！当然ですよね！当たり前に思われるかもしれませんが重要な事です！普通に装着し接触が無いって事では無く、例えばハンドルを目いっぱいきった状態で大丈夫か？とか、フル乗車して車が沈み込んだ際に接触が無いか？とか入念なチェックが必要です！！

最後に装着されるタイヤ・ホイールがお車のボディーよりはみ出ていないか？て事です！これは最近の自動車整備の世界でも非常に厳しく取り締まられている項目です！現在の道路交通法では、タイヤの真上にあるフェンダーラインから突起していないだけでは不十分で前方９０度角、後方９０度角でのハミ出しが厳禁となっております！！

ちょっと面倒だなぁ～なんて思われていませんか？そうなんです！！面倒なんですよ！！（爆）でもこれらの内容は私達タイヤのプロにお任せ下さい！！だって私達は、その為に勉強してお店の店頭に立っているんですから！！！（笑）お客様は何の心配事もなくてＯＫって訳です！！

どうです～？ちょっとはインチアップについてちょっとはお分かり頂けたでしょうか？確かにインチアップは面倒だし～デメリットはあるし～なかなか一筋縄では行かない事も多々ありますが、お車にとってタイヤ・ホイールを変更するという事は、人間の成人式や結婚式に匹敵する位の晴れの舞台だと思います！！どうぞお客様の愛車もインチアップをして華やかなカーライフの分岐点とされてみては如何でしょうか？

さぁ～いよいよ次回！タイヤ勉強会も最終回です！！最終回はインチアップへのアドバイス編をお送り致しますのでご期待下さい！！

担当者：大場チーフ