サービス事例 / 2023年3月9日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

シャトル パンク時に危険なサインとは?!

【ホンダ シャトルハイブリッド タイヤ タイヤ・ホイール関連 > タイヤ・ホイール交換】
2023年3月9日
パンク修理の可否には、様々な条件があります

「パンクしたので、とりあえず空気を入れて走って来た」

とおっしゃるお客様。とりあえず入庫し、タイヤを確認してみます。

現在装着中はブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザック VRX2」。

刺さっている異物を確認すると、修理可能な位置に金属片が刺さっていました。

では修理しましょう!…とはいきません。

タイヤを横から見てみます。

釘が刺さっている箇所は設置面なのでサイドは関係ない!と思うかもしれませんが、よく見ると…

ロゴのあたりに外傷が…。謎の線が入っています。

タイヤの内側と外側で、色が違いますね。

そう、これが危険なサインなんですね。

タイヤをホイールから外していくと…

何かが沢山入っています。

通常タイヤの中には空気しか入っていないのが当たり前ですから、これは内部の異常を示します。

異常がある場合はパンク修理は危険ですので行うことができません。

外傷がなくてもパンク修理が不可能なケースは、こちらの記事でご紹介しています。

タイヤサイドの危険な線「引きずり痕」とは

さて、タイヤを取り外しました。

内部には謎の線の全貌が広がっています。

タイヤを構成するのは主にゴムと、コードと呼ばれるワイヤーです。パンクにより空気が完全に抜けた状態で少しでも走ると、タイヤがゴムを引きずりながら走ります。それによりゴムが削れ線が出来るんですね。この状態を「引きずり痕」と呼びます。

※空気がゼロ(潰れている)の状態で例えば100mでも走った場合は、基本的に内部損傷があると考えてOKです。修理は不可能となります。

削れたゴムは粉状になり、タイヤ内部に蓄積します。これが先ほどタイヤを外す時に見えた物体、粉です。

また、引きずり痕のあるタイヤはゴムの中に埋め込まれているコードが露出しているケースが大半です。これはタイヤが大きく劣化している証拠です。

コードが露出しているような状態はタイヤが剛性を保てておらず即交換しないで空気を入れると命の危険があります。走行した場合、タイヤが空気圧に負けていきなりバーストしたり、そもそも空気を充填中にバーストしたり。実際に死亡事故も多く起きています。

全ては最初にタイヤサイドの薄い線「引きずり痕」を発見できるかどうかです。少しでもおかしいと思ったら、無理に空気は入れず、ロードサービス等をご利用いただき、安全にご来店ください!

修理不可→新品交換に!

引きずり痕の危険性はご理解いただけましたでしょうか。

ということで現在装着中と同じタイヤ、ブリザックVRX2へ新品交換!

ホイールにも付着しているゴムの粉を綺麗にした後、サクッと作業していきます♪

元の手順で組み付けていき…

空気を入れます!

最後にバランス調整を行い、

適正トルクでお車に装着!

お客様がご無事で何よりでした!

ありがとうございました。

 

 

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担当者:麻生