アライメントについての詳しい感じがする話
店長の宮本です。
WEB上では忘れ去られかけている為、久しぶりに登場です。
店舗は冬らしくスタッドレスタイヤのご相談をたくさんいただいております。
今年の冬はかなり冷えそうですので、早めのご準備をおススメいたします♪
ちなみに、某社内情報によると
最近のWEBによる情報発信は、情報量の多めな写真と短めな文章が
分かりやすく簡潔で流行だそうです。
それを聞いた天邪鬼なワタクシは、長めの文章で面白おかしく頑張ろうと決めたのでした。
ということで今回はちょっと文章長めのスタッフ日記です。
以前にアライメントに関するそれっぽい話を掲載しましたが、
今回はちょっと詳しめな中級編のご紹介です。
下の写真は、とあるS2000のトーコントロールアームの写真。
ノーマルの場合は、赤丸部分の偏心カムを利用してトー調整を行います。
トーコントロールアームを社外品に変更している場合、矢印部分のアーム長を変更して調整することも可能です。
例えばトーの値が同じであればどちらで調整してもよさそうですが、そうは問屋が卸さないのが難しいところの中級編です。
上写真で言いますと、偏心カムを最大トーイン側に固定しトーコントロールアームの長さを出来るだけ長く設定し目標の数値を狙っています。
これによってサスペンションストロークによるトー変化を最小化する狙いなんですね♪
このような組み方は、懐かしのコクピット加古川時代に遡って実施していますので、10年以上前から変わらずです。
こういったところに目を向けると、最近当店で人気のKWをZN6に装着する場合フロントは2か所でキャンバー調整が出来たりします。
オジサン的に懐かしいのは、RF1ステップワゴンやRH1 S-MX辺りはトーコントロールアームと純正の偏心カムを組み合わせてキャンバー調整を行ったりといろんな技が出てくるわけですね♪
アライメント調整を実施する際は、すべての車両のサスペンションパーツを自店で装着したとは限りませんので細かいチェックやヒアリング、さらには寸法確認等が大切で、アライメント調整の肝はやはり測定だなぁという感じになりますね。
そんなわけで、当店のアライメント測定は場合によっては時間がかかることがあります。
『30分で調整まで完了するよ♪』というお手軽ショップもあるようですが、当店の小さなこだわりに時間面でのご協力をよろしくお願い致します。
そんなこんな小さなこだわりを持っていると、例年秋になると走り系の車両が入庫してきます。
今年も恒例の風物詩的車両が入庫しましたよ。
この車両は、独特の前後フル調整ということで作業時間は約3時間ほどかかります。
例年は一晩お預かりし、店舗業務終了後の夜の部として作業を行っていました。
昨今は時短営業ということもあり、今年は昼間に予定を組んでお預かりの上作業を実施しましたよ♪
今回はスタッフ日記ということで、作業事例とは違いますので作業内容は割愛。
【リアロワアーム】
この車両はフル調整にするために、アーム類はピロボールが多く使用されています。
ピロアームの場合ゴムブッシュと違い、ガタがほとんどないため実は調整はやりやすかったりします。
今回も前回の測定から分解された箇所以外は、ほとんど変化がなく非常に優秀です。
調整はやりやすいのに何で時間がかかるの?ってことになりますが、そこにはまた当店の小さなこだわりが!?
上写真や下写真の赤丸部分が、ピロボールです。
狙った値はもちろん外さずしっかり締め付けを行うのは大前提で、ピロの角度に拘り締め付けを行っています。
これが非常に難しい!!
【フロントタイロッドエンド&ロアワーム】
ここに関しては、アライメントとは全く関係ないわけですが
ピロボールの寿命に直結します。
せっかく高価なピロボールですからどうせなら長く使っていただきたいと考える当店。
拘ることによって時間ばかりかかります(涙)
見えない小さなこだわりとして、お客様に頼まれたわけでもないに頑張るスタンスをご容赦ください。
【フロントテンションロッド】
今回は珍しくこの車両の各アームの写真を掲載しましたが、すべてのピロボールはいい感じの角度に設定していますね♪
今年の秋も、セントラルサーキット・岡山国際サーキット・鈴鹿サーキットで活躍予定です。
一部ではありますが、メンテナンスにご協力出来何よりです。
さて、今回は作業には触れないということで内容的につまらないので車両紹介を少し。
エンジンはL24ベースの2.8リッター。
いつも通り組み付けはオーナー様によるDIYです♪
詳細は下記リンクに動画として掲載されています。
車内の雰囲気はこちら。
一見走るのに特化した造りに見えますが、携帯充電用のUSBポートがあったりETCももちろんついているので快適車両です。
この秋にはなんとパワステまで装着されたため、PIT入庫も楽ちんですよ♪
続いてはドアの写真。
以前はパワーウィンドウでしたが、こちらは逆にヒューマンパワーウィンドウへ。
ドアだけに限りませんが、剛性に影響がない部分は穴あけすることで軽量化を実施しています。
逆に開口部はスポット増しし、ロールケージの装着も剛性アップに貢献です。
それでも1tを切る車重は、最近の車両ではなかなか真似できませんね♪
作業後の立ち姿はいつも通りかっこいいわけですが、GRヤリスと並べるとそのコンパクトさが際立ちます♪
現代での衝突安全性を考えると、今後設計不可なロングノーズショートデッキかつ低いルーフは本当にカッコいいですね。
そんな感じで今回はちょっと文章長めな、アライメントについての詳しいっぽい感じがするお話でした。
また半年後のワタクシ登場をお楽しみに♪
以上、加古川市野口町のタイヤ館加古川中央店でした。
カテゴリ:サービス紹介 アライメント調整 タイヤ屋さん店長のうんちく話
担当者:宮本