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タイヤのローテーションは必要?!

【タイヤ】
2024年4月13日

前後タイヤの入れ替えが推奨されるワケ

 タイヤは、クルマと路面をつなぐ唯一の接点として、重要なパーツです。安全性能に直結するものですので、摩耗や劣化したら交換する必要があります。

 昨今はタイヤの価格が高騰していることもあり、4本交換するとなるとそれなりの出費となってしまいます。

タイヤを長持ちさせるにはローテーションが有効

 さらに、現在のクルマは様々な安全装備が充実しただけでなく、電動化が進んだことやSUVやミニバンタイプが主流となったことで、セダン全盛時代と比べれば平均的に車重が増えました。

 また、4WDも珍しくなくなりましたが、一般的にはFF(前輪駆動)がベースとなっており、クルマのフロント部分に重量物が集中していることが多いことから、特にフロントタイヤへの負担が大きくなっています。

 こうしたことから、気がつかないうちにフロントタイヤとリアタイヤの傷み具合や摩耗の程度に差がついてしまうのですが、そうなると乗り心地やステアリングの応答性などが悪化したように感じられるかもしれません。そこで試してみたいのが「タイヤローテーション」です。

 その名の通り、前後のタイヤを入れ替える(ローテーションする)ことなのですが、これによって、くたびれた前輪のショルダー(接地面と側面の境界部)を休ませつつ、前後のタイヤの摩耗を均一にさせることができ、タイヤを長持ちさせることができるのです。

 そんなタイヤのローテーションにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

「一部のスポーツカーなど前後のタイヤサイズが違う場合はありますが、大体のクルマは前後で同じサイズのタイヤを履いています。

 この前後タイヤを一定期間使用するごとに入れ替えることで、タイヤの寿命を延ばすことができます」

 また、タイヤは進行方向に対して真っ直ぐ装着されているわけではなく、「キャンバー角(路面に対するタイヤの角度)」がついています。

 リアタイヤはごくわずかながら内側に傾けることによって直進安定性を確保することもあり、リアタイヤは内側の摩耗が進行します。それとは逆に、フロントタイヤは外側のショルダー部分に負荷がかかりやすい傾向にあります。

 これを解消するために、前後のタイヤを入れ替えることで均一に摩耗させて、長持ちさせることができるというわけです。

 良いことばかりのタイヤローテーションですが、そのやり方には多少の注意が必要だといいます。

 タイヤローテーションは、できれば新品タイヤに交換したあと、走行5000kmを目安に前後入れ替えるのがおすすめだといいます。

 そして、さらに5000km走行後に再び入れ替えることで、前後タイヤの摩耗をある程度均一化することができるのだそうです。

 新品タイヤの寿命は2万kmから3万kmと言われていますので、3、4回はローテーションするだけでしのげそうです。

 

もうひとつ注意してほしいのは、現在のタイヤはトレッドパターンによって回転方向が限定されているものがあることです。

 回転方向が逆になってしまうと、トレッドを傷めるだけでなく偏摩耗の原因にもなります。

 そのため、右フロントタイヤと右リアタイヤ、左フロントタイヤと左リアタイヤといった具合に、同じ側の前後を入れ替えるのが一般的です

 また、タイヤローテーションに欠かせないポイントとしては、空気圧も適正レベルにしておく必要があります。

 これはローテーション後でもいいですし、取り外す前に調整しても良いのですが、とにかく忘れずにチェックしましょう(^^)/

 

当店ではどこに装着していたかわかるように

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