『愛情1本』
以前の日記で少し触れました気仙沼出身、常連さんKさんのお話です。
3/11の数日前、「実家に帰る用ができて宮城に行く」とお話していらっしゃいました。
そして3/11に東日本大震災がおこりました。
『宮城の実家』としか聞いていなかった私たちは「Kさん大丈夫だったかな?」
と心配しておりました。
数週間たってからご本人からTELがあり、Kさんが気仙沼に居る事がわかりました。
Kさんのお父様は漁師をされていて、船も家もすべて津波に流されてしまったと
いうことでした。
Kさんご自身も間一髪の所で助かり、津波から逃れたもののその後壮絶な体験を
されました。
3/11の夜、気仙沼の街を炎が囲む映像をTVでご覧になった方も多いと思います。
あの、炎にかこまれた中にKさんはいらっしゃいました。
「もうだめかもしれない」と思われたそうです。
詳しくは書けませんが本当に壮絶な体験をされたそうです。
Kさんは、茨城でお仕事をなさっているのすが、このたびの震災で実家に戻る決意を
されたそうです。
昨日6/6、突然ご来店され「今から気仙沼にかえります」と・・・
突然だったのでスタッフ一同寂しくもあり、
でもでも復興されるよう頑張ってほしいのと・・・何とも言えない気持ちでした。
いまから冬まで北海道に行き漁をされるそうです。
東北が一日も早く元気に復興されるよう、願わずにはいられません。
私たちには、節電することや、少しの募金などしかできる事はありませんが、
一人一人が意識すれば、とても大きな力になります。
頑張ってる被災者の方々に『かんばれ!』という言葉は酷かとも思いますが
一歩づつでも前へ進んでいけるよう私たちも協力したいですね。
このドリンクは、Kさんが持ってきてくれた物です。
Kさんは『愛情1本』と何気なく言っていましたが、
壮絶な体験をしたKさんが言うと何とも重い言葉に感じられました。
負けるな!東日本!