サービス事例 / 2016年6月25日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

60ノア オルタネーター 交換

【トヨタ ノア その他 その他 > 関東運輸局長認証工場 自動車整備・点検・修理 ができます エンジン不良・オイル漏れ・ラジエーター・オルタネーター ベルト・ブレーキ周り・ブッシュ・その他各種部品交換が可能です 法定12か月点検も随時受付中です】
2016年6月25日

タイヤ交換で入庫したノアですが、タイヤ交換を終え、いざ車をピットから出そうとしたらなぜかエンジンがうまくかかりません。何度キーを回してもなかなかエンジンがかからない状態です。

こんな場合はまず「バッテリー」を一番に疑います。すぐにボンネットを開けてバッテリーをチェックしてみると・・・バッテリーはつい最近交換したばかりの新しいものが付いています。

それでも万が一のこともあるので、バッテリーチェッカーを使用して点検してみると、「要充電」の文字が出ました。

バッテリーは新しいのに、中の容量が極端に少なくなっている・・・。

エンジンがかかっていない状態で車内灯や電装品をつけっぱなしにすると、バッテリーが上がりますが、今はそれに似た症状です。

お客様に状況をお伝えし色々お伺いしたところ、ここ最近このような症状が多々起こっていたようです。エンジンがかからなくなるといけないので予備のバッテリーを車内に積んで、いざという時に備えていたようです。

こんな状態では安心して車には乗れません。バッテリーは新しく問題はない!ということは、

「オルタネーター」に問題がある可能性があります。

「オルタネーター」とは『充電(発電)装置』のことです。

オルタネーターはエンジンによって回され、エンジンが動いている時は常に回っています。

オルタネーターを回すと電気が発生します。そして発生した電気は様々な個所に使用されます。

また同時に『バッテリーの充電』も行います。ここが非常に重要です。

エンジンをかけるときにはバッテリーの電力を使います。

エンジンがかかっていない状態で電装品が動くのも同じくバッテリーの力です。

しかし、そのたびにバッテリーの中の容量は消費されます。中の容量が完全になくなると「バッテリー上がり」になるわけです。

そうならないようにバッテリーにはオルタネーターで発電された電力が常に補充されるようになっています。使ったら発電して補充されるシステムです。

しかし!!このオルタネーターが壊れていたら、バッテリーに電力が補充されずバッテリーがすぐに上がってしまいます。今回はまさにこの状態でした。

早速オルタネーターを点検すると発電量がとにかく弱く、今にも壊れそうな状況です。

お客様にご説明しオルタネーターを交換することにしました。

新品のオルタネーターの値段を聞いたら思わず絶句するほど高かったので、お客様と相談し「リビルト品」を使用することにしました。

部品を取り寄せ、1時間ほどで作業は終了です。部品交換後はオルタネーターが元気に発電していました。これで暑い夏も安心してお車をお使い頂けると思います。ご利用ありがとうございました。

電気系統の故障はエンジン系統の故障と違い、事前に兆候がないまま突然症状が現れることが多いようです。日頃からしっかりと点検整備しておきたいものです。

担当者:池田