サービス事例 / 2016年6月23日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

日産E51 エルグランド ブレーキキャリパー オーバーホール

【日産 エルグランド その他 その他 > 関東運輸局長認証工場 自動車整備・点検・修理 ができます エンジン不良・オイル漏れ・ラジエーター・オルタネーター ベルト・ブレーキ周り・ブッシュ・その他各種部品交換が可能です 法定12か月点検も随時受付中です】
2016年6月23日

本日はブレーキキャリパーのオーバーホール作業をご紹介します。

車は日産「エルグランド」(E51)です。

走行中ブレーキ周りに違和感を感じ、車を停めてタイヤを見てみると…ホイールはなぜか真っ黒に汚れていて、しかもなんだかタイヤ周辺がものすごい熱気です。

恐る恐るタイヤを触ってみると、あまりの高温で直接手で触れないくらい熱くなっていました。

実はこれ、ブレーキの故障時によく起こる現象で、ブレーキのピストンが固着してしまい、引きずりを起こしている状態です。

車のブレーキは運転席のペダルを踏むとブレーキオイルの圧力でブレーキキャリパー内のピストンが動き、ブレーキパッドをブレーキローターに押し当てます。そしてブレーキを離すとピストンはもとに位置に戻ります。

しかし! 長年の使用でそのピストンが錆びたり、汚れたりするとピストンが戻らず、ブレーキがかかったままの状態になってしまうことがあります。これがいわゆる「ブレーキの引きずり」です。

お客様から連絡を受け、すぐにご来店頂き、ジャッキアップしてタイヤを回転させてみますと、フロントの左のタイヤが全く回らない状態です。ブレーキが完全に引きずりを起こしていましたので、お客様に説明してブレーキキャリパーのオーバーホールをすることになりました。

車をお預かりし、ブレーキキャリパーを取り外して、ピストンを取り出してみると…案の定、固着していたピストンがサビていました。

ピストンはゴミや水分が入らないようゴムのダストブーツで覆われていますが、長年の使用でダストブーツが切れて、水やゴミが入ってしまいサビてしまうことが多いです。

組み付ける前にサビをキレイに落とさないと、またすぐに固着してしまいますので、サビをしっかり落としてから組み付けます。

オイルシールとダストブーツを交換してブレーキのエア抜きをしたら作業は終了です。

大事故になる前にすぐに作業ができて何よりでした。

当店では色々な修理、相談を承っております。違和感を感じたらすぐに症状をお伝えください。

早めの修理&整備で愛車をしっかりと守りましょう!

担当者:杉山