サービス事例 / 2016年3月5日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

スタッドレスタイヤ 「エア漏れ」 点検!

2016年3月5日

スタッドレスタイヤを装着されているお客様が、なんだか悲痛な面持ちでご来店になりました。

お話をお伺いすると…「最近、タイヤの空気が減ってしまい困っている」とのことでした。

さらにお話を伺うと「5日くらいでタイヤが完全にぺしゃんこになるんですが、色々なところで調べてもらっても原因がわからないと言われてしまって…」とお困りでした。

どうやらエア漏れの原因を調べてもらうため、数件ほど相談したそうですが、「原因不明」と言われたそうです。

「これは自分でもわからないかも?」「かなり小さな穴か?はたまた?…」と少し不安でしたが、お車をお預かりし、調べ始めました。

まずは目視でタイヤの表面に傷や異物が刺さっていないかチェックします。しかし、何もありません。

次に「チューブレスバルブ」を点検します。空気を入れる部分の部品ですが、ゴムでできているので劣化するとここからエア漏れするケースがあります。しかし、点検しても異常ありません。

そこで…一番確実にエア漏れが発見できる「チューブテストタンク」にタイヤを入れて点検しました。

「チューブテストタンク」! 名前は格好いいですが、簡単に言えば「タイヤを入れる水槽」です。自分は「お風呂」と呼んでいますが、水の中にタイヤを入れてエア漏れ点検できる、大きな水槽です。

この中に入れてしばらくタイヤを見つめていると…「ポコ…ポコ…」と気泡が出てきました。

どうやらタイヤとホイールの接合面の「リム」からのエア漏れです。

原因がわかったので、早速ホイールからタイヤを剥いてエア漏れの個所を確認します。すると、やはりホイールが錆びて、ひどく腐食していました。長い年数使われていたり、スタッドレスのように装着していない時期があったり、保管状況があまり良くないと、このようにホイールの内部が錆びて腐食してしまうことがあります。

しかも、このリムという合わせ面が腐食すると、タイヤとホイールの間にすき間が発生し空気が漏れてしまいます。特に今回のケースは漏れ方があまりにもゆっくりでしたので、発見が困難でした。

修理方法はいたってシンプルです。腐食した部分をしっかりと磨き、ツルツルにしてもとに戻すだけです。腐食がひどく、ツルツルにならない場合は、ホイールを交換して頂く必要がございますが、今回は「リム清掃」で修理完了です。

スタッドレスタイヤが6年目でしたので、来シーズンお取替えいただくようご案内し、お返しさせていただきました。

誰でも一度は経験する「パンク」や「エア漏れ」! もしそのようなケースに遭遇しましたら、焦らず当店にまずはご連絡、もしくはご来店ください。専門店としてしっかりと点検、修理、アドバイスをさせていただきます。

担当者:池田