BMW センターハブ清掃
BMWの3シーズでランフラットタイヤをお買い求めいただいたお客様ですが、今回はランフラットタイヤについてではなく、タイヤ交換時に行った「センターハブ清掃」をご紹介します。
タイヤを外すと必ず「センターハブ」という部分が現れます。
これはエンジンの動力をタイヤに伝えるシャフトと、その先にあるベアリングを取り付けるためにある部分です。この「センターハブ」の出っ張りは、アルミホイールの中心の凹み(ハブ穴)と合わさるようにつくのですが、一度ホイールを取り付けると外気になかなか触れにくい部分のですので、ある程度の年数が経つと「錆」が発生します。
ほとんどの車が必ず錆びる部分ですので、錆びたからと言って特別大きな心配をする必要はないのですが、あまりに錆がひどくなり放置していると「ある問題」が起こることがあります。
それは、センターハブとホイールのハブ穴が錆で固着してしまうという問題です。
通常タイヤは車をリフトアップして、タイヤ&ホイールを止めているナットを外せば取り外すことができますが、このセンターハブが錆ると、その部分が膨張し、ホイールのハブ穴と固着してしまい、タイヤが車体からなかなか外せなくなります。ナットを外したのに、センター部分が車体側に固着して外せない!「そんなことあるのか?」と思う方も多いかもしれませんが、かなり多くの車でこの現象が起こります。
そんな場合はナットを外した後、軽くタイヤ部分を手や足でたたいてあげると外れるのですが、輸入車など密着度が高い車種の場合は、タイヤの裏側をハンマーで思いっきりたたかないと外れないこともあります。
今回のBMWもセンターハブがかなり固着していまして、裏側から何回もハンマーでたたかないと外れないくらいでした。
こんな車を見つけた場合は、タイヤを外したついでに「センターハブの清掃」を行います。
タイヤ専門店ならではの作業かもしれません。
研磨機やヤスリ、ワイヤーブラシなどで錆びた部分をゴシゴシこすります。そのあとは錆止め効果のあるグリスを塗るだけです。これで次にタイヤを外すときに楽になると思います。
よくお電話で「ナットを外したのにタイヤが外れないのですが・・・」と聞かれることがありますが、ご自分でタイヤ交換をしようとする際、このセンターハブの錆による固着で苦労されている方も多いようです。
少しマニアックな作業紹介ですが、大変重要な作業でもあります。
当店はタイヤ専門店として細かいところまで丁寧に作業いたします。
担当者:池田