V37スカイライン 「BBS LM-R Anniversary Edition」 取付 TPMS移植編
今回、V37スカイラインにBBSを取付るにあたり、色々と調べなければいけないことがありました。
V37スカイラインには標準でTPMS Tire Pressure Monitoring System(タイヤ空気圧監視システム)が装備されています。
車本体にはユニットが、TPMSセンサーはホイールの内部に取り付けされています。
空気圧が低下するとセンサーが感知し運転者に知らせてくれる非常に便利な機能ですが、まだまだ色々と課題が多いシステムでもあります。
特に、「別のアルミホイールに交換するとTPMSの機能が使用できなくなることがある!」といった問題点が一番ではないでしょうか?
その問題点を解消するために、純正でついているTPMSのセンサーを移植する方法と、センサーを別にもう一組購入し取付する方法とがございます。
*装着ができないホイールもあります!その場合は完全にTPMS機能が使えなくなります。
E52エルグランドでも同じ問題が発生し、色々な場所で若干の混乱が生じましたが今回のV37スカイラインでも同じ問題が!
しかも!!V37スカイラインに標準でついているTPMSは以前のものと若干形状が変わりまして、社外のアルミホイールに装着または移植するにはさらなる確認が必要となりました。
今回のお客様の場合は「センサーの移植」という方法を選択しましたが、果たしてBBSのLM-Rに取り付けできるのか? 受注前に2~3日は確認作業に追われました。
調べた結果、TPMSの移植がOKとのことでしたので一安心でした。
実際取付てみましたがまったく問題ありませんでした。さすがワールドワイドに展開しているホイールメーカーさんですね?
当店でV37スカイラインのTPMSセンサー取付が確認できたのはこれでRAYSさんボルクレーシングシリーズと(2014年11月の技術サービス情報参照)BBSのLMシリーズの2つです。
まだまだ未確認なホイールが多いためその都度確認をする必要があります。
2000年、米国で自動車の安全性に関する規制「TREAD法」が成立し、2007年9月から米国で販売される新車には100%TPMSの装着が義務づけられました。こうした法規化の流れは世界に広がり、2012年には欧州で、2013年には韓国で法規化が決定し、日本・中国でも法規化が検討されています。今後TPMSが国産車全車種に標準装備されるのは時間の問題なのかもしれません。
我々業界の人間もしっかり勉強していかないといけませんね?
担当者:池田