サービス事例

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

50プリウス 17インチ装着車 VRX2 インチダウンせずに17インチでお買い求めいただきました。

【トヨタ プリウス】
2017年11月29日

新型プリウスのお客様です。

爆発的に売れた先代の30プリウスほどではありませんが、新型の50プリウスも入庫台数が年々増えてまいりました。

やはりプリウスは人気のある車種ですね?

 

 

そんな50プリウスのお客様にスタッドレスタイヤをご購入いただきました。

装着したのは「VRX2」で215/45R17の純正サイズです。

 

 

実はこちらのお客様、以前は30のプリウスにお乗りになっていまして、その際は夏用タイヤは17インチ、スタッドレスタイヤはインチダウンした15インチ(195/65R15)をお使いになっていました。

そして今回の50プリウスでも15インチのスタッドレスタイヤを装着しようと思ったそうですが・・・

カーディーラーさんより「正規のサイズで購入してください!」とアドバイスされたそうです。

 

実は新型のプリウスをはじめとした最近のトヨタ車には「セーフティーセンス」という安全運転を支援する機能が備わっています。

もちろん他のメーカーでも、スバルは「アイサイト」、ホンダは「ホンダセンシング」、日産は「インテリジェントモビリティー」など、呼び方は色々ですが安全運転を支援するシステムを備えた車を多く販売しています。

その安全運転支援システムですが、非常に複雑で精密なシステムを採用しているためタイヤサイズを大幅に変更すると「誤作動を起こす可能性がある」などという話を良く耳にします。

 

では実際はどうなのか?

我々タイヤショップの人間でもこの部分に関しては明確な答えを持ち合わせていないのが現状です。

胸を張って「これならば絶対に大丈夫!」と言い切れる理由もありません。

しかしながら、理論上タイヤの外径(直径)が大幅に変わらなければ誤作動する可能性はほぼゼロだと思います。

なぜならタイヤだってすり減れば外径は少なからず小さくなりますし、空気圧が下がっても変化するからです。

そんな微々たる外径の変化で誤作動するとは考えにくいと思います。

ですので、インチアップやインチダウンしても「外径を極力変えない」というルールを守れば大きな問題のではないか?と考えるのが自然な流れです。

それでもまだまだ登場したばかりの最新の安全運転支援システムです。

「何が起こるかは正直わからない!」という部分も多くございます。

結局明確な答えは現段階では出せずにいるというわけです。

 

しかし、多少でも誤作動のリスクがある以上正規のタイヤサイズを取付するのがセオリーではあります。

やはり基本に忠実に取付していただければなんの問題もないわけです。

 

今回のプリウスにおいても、17インチ(215/45R17)の車は15インチ(195/65R15)にインチダウンして装着することもできますが、できれば17インチの正規のサイズでご購入いただくのがより安心かと思います。

そのことをお客様と良くお話させていただいた上で17インチのスタッドレスをご購入いただきました。

 

 

「15インチにすれば安く購入できるのに・・・」と言われてしまいますが、それでもより安心のほうがいいと思います。

インチダウンした場合「価格が安くなる」というメリットがありますが、「走行安定性が低下する」「接地面積が減少しグリップ力が下がる」「ハンドルの応答性が弱くなる」などのデメリットも考えられます。

インチダウンしてスタッドレスタイヤを購入される際は、必ず専門店のスタッフのアドバイスを聞いてから行っていただきたいと思います。

 

やはり正規のサイズ(運転席のドアを開けたところに記載されているタイヤサイズ)で購入するのがベストです。

 

担当者:池田