サービス事例

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

確認のためにも

2020年9月18日

みなさま、こんにちは。
めっきり朝晩の空気が涼しくなりました。
ついこの前までは夏って感じでしたが、急に秋が進んだ様な気がしますね~。
観測史上初の9月40度超えが、なんだか信じられません。
急な気温変化に、体調を崩す方が増えてるようです。
みなさまも体調に気を付けてくださいね~。

 

今日もアライメントのお話です。
今回のお客様もカーディーラー様で、お車はスバルのWRX。
特にお車に異常があるわけではないのですが、確認のためアライメントの測定、調整のご依頼を頂きました。
実はこの「特に異常が無い」というのが非常に重要なんです。
運転した時の感覚や、タイヤの溝の偏摩耗などでアライメントの異常を確認した状態は、すでに大幅にズレが発生しているのです。
ですので、異常が無いうちに定期的に測定、調整することが非常に重要なのです。
人間も定期健診するように、車も定期健診が健康を維持するポイントなのです。
さぁ、早速作業開始です。

当店のサービス事例を見て頂いている方ならご存じだと思いますが、スバル車なのでまずはフロントストラットとハブナックルの取り付けボルトを緩めます。

なんだかカメラ不調でピンボケしまくっててスミマセン(汗。
スバル車はフロントはキャンバー、トー調整、リヤはトー調整ができます。
フロントのキャンバーは写真上側のボルトを回転させることで調整していきます。

フロントのトーはこのタイロッド部で調整していきます。

リヤのトーは写真中央のボルト部で調整していきます。


最近良く、「車検でもアライメントって見てるんじゃないの?」という質問を頂きます。
車検ではサイドスリップテスターという検査機でトー角のみを検査します。
ですが合格範囲にトー角が収まっていれば合格となりますので、アライメントを測定調整とは全く異なります。
アライメント測定、調整は専用アライメントテスターにて3次元でお車のアライメントのデータを出し、そのお車の本来の基準値に合わせて調整していく作業です。
とりあえず車検合格という事ではなく、その車本来の基準にしっかりと合わせていく作業なのです。
いわば、アライメントを「新車」の状態に治す作業なのです。

 

作業に戻りましょう。
テスト走行ではふらつき等特に異常は感じられませんでした。
ですが、測定してみると基準値よりも少しフロントのトー角がインに入っていて、キャンバーは少し浅くなってました。
リヤの方はほんの少し右側のトーが少なめだったくらいで微調整でOKです。
このままだと、フロントタイヤの減りが早くなってしまいそう。
っという事で、フロントのキャンバー、トー、リヤのトー全てきっちりと基準値に調整しました。

テスト走行しましたが、トー角がインに入っていたものが基準値の0度になったので、ハンドルの復元力(戻り)が強くなった感じです。
タイヤの減りも5千キロ、1万キロと乗るとかなり差が出てくるはずです。
異常が出る前にアライメントの定期的な測定調整。
愛車を健康的に乗り続ける大切なポイントですよ~。
アライメント調整が気になる方、是非当店へご相談下さいね。
みなさまのご来店、お待ちしております。