サービス事例

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

◆ホンダ・ビート アライメント調整◆

2020年12月27日

今回は希少車となりましたホンダ・ビートのアライメント調整作業をご紹介いたします。

 

 

2018年製造品のタイヤだったので1~2年ほど使用したと思われるのですが、後輪はこんな状態で内側のワイヤーが出てしまっていました。

 

恐らくリアタイヤの取付角度がガニ股方向にズレているはずなので、タイヤ交換後にアライメント測定を行います。

 

 

 

測定結果は最後に調整前・調整後データをお見せしますので今しばらくお待ちくださいませ。

 

 

ビートのアライメント調整は私自身初めてだったのですが、リアトー調整の偏心カムが変わった所に付いていたので小ネタ程度にご紹介します。

 

ビートのトー調整はほとんどの車と同様に上の画像の赤い矢印部分で行います。

 

 

しかし!!

 

 

偏心カムが見当たりません…

 

実は赤い矢印部分のメンバーの内側に偏心カムが仕込まれていたんです!

 

赤い矢印の六角部分を薄いスパナで回せばトー調整が出来ます。

 

 

何百台とアライメント作業をやってきまいたが、こんな構造の車は初めてでした…良い勉強をさせて頂きましてありがとうございます^^

 

 

フロントは普通にタイロッドでの調整でしたのでサクッと終了です。

 

 

最後にデータを見ていきましょう。

 

今回リアタイヤをあんな状態にした一番の原因はリアトーのズレです。

 

調整前(赤枠)のデータは予想通りかなりのガニ股状態…これではタイヤの減りが早いだけじゃなく、走行安定性もかなり損なわれてしまいます。

 

調整後(黄枠)はタイヤの持ちも考慮して基準値より若干だけトーインを強くつけさせていただきました。

 

 

タイヤの偏摩耗・走行に違和感を感じるなんて方はお気軽にお声掛けくださいませ。

 

 

担当者:山田