ホイール取り付けナットの種類
小林です。
今の季節は夏タイヤからスタッドレスタイヤへの履き替え作業で大忙し!
そんな中大量の脱着作業を繰り返していると、取り付けナットが適正でないものが装着されていて、かなり危険な状態のまま走行している車両を見かけることがあります。
最低でも1シーズンに数台は見かけます。
まずはそもそもの構図をまずは説明していこうと思います。
一般的に"国産車"のホイール取り付け部はこんな感じ。
(外車ではまた違う取り付け方法もアリ)
※写真の例はステップワゴン
(車種、メーカーによって形状は異なります)
車体側からボルトが出ており、そこにホイールの穴を合わせて、ナットでホイールを挟むような形で装着していきます。
その時に重要になってくるのが、ホイールとナットの接点部の形状なのです。
主に国産車に採用されている形状は大きく3つ。
ナットの形状に合わせて、ホイールの穴の断面の形状も、赤色の絵の様になっているのです。
つまりこのナットとホイールの形状の組み合わせが、
あべこべにつけられている車両が意外にも多いということ…
基本的には真ん中の"斜"テーパーナットと呼ばれるものが1番多く使われていて、社外ホイール場合もこの形状がほとんどです。
そして左の丸はホンダで、右の平座ナットはトヨタ、レクサス、三菱、日産の車に装着されていることがあります。
あべこべに装着されると鉄製のナットよりもアルミ製のホイールの方が柔らかいので、ホイールの取り付け穴がボロボロに…
そうなるともうそのホイールは正常に取り付けができなくなってしまうので、使用不可です。
現に私がアルテッツァを中古車屋で買った時には、テーパーナットがついていなければならない社外ホイールに対して、トヨタ純正の平座ナットが取り付けられていました…
もちろんホイールは処分。
気が付くまでに緩まなくてよかった…
中古車を選ぶ際のお店や整備工場は信頼できる所に頼む事を強くオススメします…
自分でホイールを買う際にも要注意!
※あくまで私の中での知識であり、最新の車両では異なる取り付け方法が採用されている可能性もあります。