スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

車高調の1G取付けってどんな作業?

2017年7月30日

こんにちは、愛知県一宮市 名神自動車道の一宮インターと東海北陸道の一宮木曽川インターの間くらいにあるタイヤ館一宮バイパス店です。

本日は、レガシィでクスコ製車高調『STREET ZERO-A』をお取付けさせていただいております。

取付けに際し「1G取付け」を実施しておりますが、その「1G取付け」とは何なのか、簡単にご説明させていただきます。

1G取付けとは重力のかかった状態で足回り各部の締付を行う方法です。地球には重力があります。それを1Gと表します。月の重力は地球の6分の1と聞いたことがあります。ということは、月は1/6Gということでしょうか。(間違っていたらスミマセン)

物体には常に重力がかかっています。そこで、1G取付けとはタイヤが面に接地した状態にして足回りの各部ねじを締めつけます。

なぜ、このようなことを行うかというと…

 

足回りを交換する時には、車両はリフトで持ち上げた状態で行います。当然、設置した状態では交換できませんものね…

この持ち上がった状態は、通常の状態ではありません。車体の重量はリフトにかかっていますが、足回りは浮いています。

この状態では、重量を受け止める方向の力が車体と足回りでは異なります。

ではこの状態で、各部を締め付けると…

 

接地した時に足回りの付け根にねじれが発生します。付け根はゴムでできています。このラバーブッシュに生じたねじれが常に戻ろうとする力をかけています。もとに戻ろうとする力=ジャッキアップ・リフトアップした状態になろうとするのです。そうすると、足の動きがスムーズでなくなり足回り本来の性能をフルに発揮できません。また、せっかくの車高調なのに車高にばらつきが発生してしまいます。

そこで、1G取付けはジャッキアップ・リフトアップ時の各部足回りを仮締めし、接地後いったん各部をフリーにしたあとアーム類の締め直しを行い、サスペンションがしなやかに動くようにします。

1G取付けはクルマの乗り心地や体感に大きな差を生みます。

だからこそ、車高調取付けの際は1G取付けをした方がいいですね。

 

担当者:たみや