アライメントのお話し③〜応用編!スポーツ走行に対してのアライメント〜
皆さんこんにちは!
まだまだ暑さは続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
さてさて、アライメントのお話し第三弾は少し突っ込んで、スポーツ走行等を行った場合のアライメントがもたらす、車の動きの変化についてです!
ただし、一般のお客様でも、例えば、「高速道路走行中に何か違和感を感じる。」であったり、
「交差点を曲がった時などに、何故かハンドルの戻りが悪い」であったりにも関係してきますので、そんなご不満をお持ちの方も是非一読をヽ(^o^)
ではでは、早速本題です!
一般に調整幅の数値に合わせるのが、通常のアライメント調整と言われるところですが、
使用用途がスポーツ走行ナド、ピンポイントのお車、又は、欧州車等で、基準値にしたものの、極端な偏摩耗、乗りにくさ等がある場合、コレが少し変わってきます。
ここで、実際の事例を用いて、説明していきましょう。
以前、私の知人のスカイラインをアライメント調整した事例を作業事例に上げましたが、
そのデータを例にいきます!
先ずは調整前はご覧の様にぐちゃぐちゃになってます↓
ここから、本来はメーカー様の推奨の値に戻すのが通常ですが、コレがスポーツ走行重視
となるとちょっと違うわけです(^^)、
まずは、大切なリアですが、スポーツ走行を行う場合、一般にある程度のキャンバーが必要になります。その理由は、下の画像をご覧下さい↓
画像で図示しました様に、車が曲がっている時に最大限の接地面積を稼ぐ為であります!
ただし、コレも一概には言えず、静止状態での車高によって接地面の変化が変わってきますので、そこは経験に基づいて!!っとなる訳です!
だからこそ、ちゃんと乗れて、判断出来る人にアライメントをとって貰う必要がある!
という訳です♪( ´▽`)
そして、キャンバーに対してのトー角ですがが、コレもキャンバーとの相殺関係、
車の動き(曲がりやすさ、安定感)に大きく影響します。
一般的にはインにすると『安定方向』
アウトにすると『曲がり易さ』となります。←あまりアウトはFFのタイムアタック車両や極端なドリフト仕様でない限りありませんが。。。
次にフロントいきますヽ(´ー`)
ここから話は一段と難しくなりまして、キャンバーは基本、先程の図と同じ!
と考えて60%位は良いのですが、フロントの場合、ハンドルを切る関係と、キャスター角
というものが存在しますので、それがキャンバーに大きく影響してきます( ̄Д ̄)ノ
分かり易い例えだと、一輪車は乗れれば物凄い小回りが効きますよね?
逆に、ハーレーの様なバイクだと真っ直ぐの所の直進安定性は良いものの、小回りは苦手ですよね?
アレがキャスター角です!
ちょっと図示してみます↓
絵が下手で申し訳ないですが、タイヤの真上からの方向に足しての力が加わるのが一輪車
垂直ではなく入力されるのが、ハーレー等のバイクと分かって頂けるかと思います。
これによる効力は何か?
というと、
ズバリ!!
『ハンドルの復元力』です(^^)
交差点などを曲がった後にハンドルが真っ直ぐに戻ろうとする力の事であります!
なので、車が直進しようとする能力にかなり起因してきます。
調整が出来るお車にお乗りで、高速道路を走行中ふらつくなどが有れば、
ここを調整すると改善!!と言うこともあったり、、
更に、キャスター角とキャンバー角は、タイヤの軌跡に双方が大きく影響しますので、一概に、この数値とは言えません。。。
これらの事を複合的に考える事が、スポーツ走行や、メーカー出荷状態とは異なった状態にあるお車に場合は必要になります。
流石に全て詳しくは、書ききれませんのでここまで。。。。
担当者:金石